満天☆の海-2

那智フィッシャリーナ入港ルート

那智Fは危険とばかり言ってても始まらない。勝浦港、太地港の入港ルートは作成済みだが、万一のこともあるので、2016年針路は西へ航海計画作成時、那智F入港ルートも設定した。

KAKESU-3がもってるNewpecは潮岬以西で、以東の海域は紙海図と港湾案内が頼りだ。
那智F入港ルート設定にあたっては、那智の海岸前の危険な潜堤を示すブイと港の前のブイの位置を割り出す作業が最難関で、知る限りこれらの位置を示す情報はどこにもない。
そこでGoogle earthで位置を割り出した。潜堤を示すブイは4個しかわからなかったが。
次にDONさんのコースと照合した。
DONさんのコースはGoogle earthで割り出した潜堤ブイと港前のブイの間を通っているので両ブイの位置はまずまちがいないと推定。

沖合を通る自分のコースとの兼ね合いで、自分の設定したウェイポイントN2,N3はDONさんのウェイポイントD2,D1とは異なる位置にあるが、DONさんの設定したコース上に自分のコースは乗っている。
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注:
2016年結局那智Fには入港しなかったので上記ルートの安全性は実証してない。
那智F入港の最後のWPであるN3はDONさんのウェイポイントより手前に設定したが、これはあまり砂浜に突っ込んで行きたくないから気持ち手前に設定した。
ブイは流出したままの可能性もあるのでブイを頼りに航行しない方が良い。GPSをにらめっこしながら設定したコースを慎重に進んで、一文字防波堤の西端を右正横に見て右転し、一文字防波堤を右舷に見て入港する。一文字防波堤を左舷に見て入ってはいけない。上の写真でも分かるが、沖から港に向かうとまず最初に一文字防波堤と沖防波堤の間に入り口が大きく開いているように見えるので何も知らなければここから入りたくなるが、浅いので座礁する。

このように危険個所があっちにもこっちにもあるにもにもかかわらず、このフィッシャリーナ(那智勝浦町管理でなちかつうら海の駅という名前の海の駅でもある)の案内書には「喫水は2.5mまで。港入り口には潜堤があります。入港時はご注意ください」としか書いてない。

それで、非常に天真爛漫な人を疑うことを知らない知り合いのヨットが一文字防波堤と沖防波堤の間から入った。その時はたまたま大潮の満潮時だったのだろう。知らぬが仏で無事入れたが、出る時またここから出たら間違いなく彼のその航海2回目の座礁事故を起こしてただろう。入港後注意されたので免れた由。
必ずコース上をウェイポイントN3まで進んで一文字防波堤を右舷に見て入ることだ。


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# by mantenbosisan | 2017-08-23 12:30 | 進路は西へ2016 | Comments(0)

海難審判裁決、船舶事故・インシデント報告書、ハザードマップの公開

海難審判の裁決の閲覧方法については海難審判所HP http://www.mlit.go.jp/jmat/に記載がある。

現在閲覧できる裁決は平成231月から平成296月までに言渡しがあったものだけだ。

平成101月~平成1712月言渡の裁決は日本財団海難審判庁裁決録のページで閲覧できる。

残念ながら平成181月から平成2212月までの間の海難審判裁決を閲覧できるところが無くなった。従って平成19年神審第130. ヨットあうん乗揚事件(事故発生日H19.05.03. 言渡年月日 平成20317日の裁決も閲覧できなくなった。

尚、事故発生日が2008年(H20年)から2016年(H28年)までのものは国交省の運輸安全委員会の船舶インシデント調査報告書および船舶事故調査報告書で見ることが出来るが、事故発生日が2005年(H17)から2007年(H19年)くらいのものはちょうど抜け落ちている。

また、運輸安全委員会では船舶事故ハザードマップも昨年から公開しているので、航海者には参考になる。ハザードマップ取扱い説明書はこちら→https://www.mlit.go.jp/jtsb/ship/shiphazardmaptori.pdf


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# by mantenbosisan | 2017-08-22 11:14 | 航海情報全般 | Comments(0)

改めて怒り心頭の那智フィッシャリーナ前の潜堤


2010-02-09の那智フィッシャリーナは危険 を参照されたい。

ヨットRが那智フィッシャリーナ前に設置されていた潜堤に乗り揚げた事故の船舶事故調査報告書を今月見つけて追記したのだが、この報告書を読んで再び怒り心頭だ。(注:船舶事故調査報告書というのは国交省の運輸安全委員会がまとめているもので、海難審判所の裁決録とは別の物)

要するに、H18年末に那智フィッシャリーナ前の海底に潜堤が設置された。低潮時水深1m、満潮時水深2.8mであった。当初は潜堤の周囲に目印として6個の灯浮標が設置されていたが台風等半分が流出して無くなってしまった。そして過去2年間に数隻のプレジャーボートが乗り揚げ事故を起こした。しかしフィッシャリーナ管理者は流出した灯浮標を補充することなく放置したままであった。そして今回、平成21年9月5日、ヨットRがふたたび乗り揚げ事故を起こしたというもの。本船は船底に亀裂を生じたほか舵も損傷。
しかるに、事故調査報告書は本事故はヨットR船長がフィッシャリーナの水路状況を把握していなかったために発生したと考えられると結論づけている。
こんな危険な潜堤の設置者、管理者の責任は問われていない。海の安全の管理者である海上保安庁の責任も問われていないが、潜堤の設置、灯浮標の設置を知り得る立場にある海保は、海図や通報等で航行者に周知する安全管理責任があるはずではないか!!
海図にもない潜堤の存在を一体どうやってヨットR船長は把握できたというのか?こんな不条理な審判があるか?

でも悲しいかなこれが海の現実なのだ。不条理もへったくれもない。事故を起こしたら、船長が悪いということになるのだ。
では、こういう現実に対してわれわれ航海者はどう向き合ったらいいのか?

とにかく情報収集だ。航海計画の段階で寄港予定の港の情報は可能な限り集めることだ。この事故の場合もフィッシャリーナに前もって連絡したり、ネットで寄港経験者の情報を収集しておけば潜堤の存在は知りえたのではないかと思う。

注:航海者のブログでも参考になるブログと参考にならないブログがあるので注意!
自分が座礁したり危険な目に遭ったことさえ隠して、ただ何を食ったとかどこを観光したとかの楽しげな事しか書いてないワッハッハ・ワッハッハブログに惑わされないように!⇒まさか名前の書くわけには行きませんが。

信頼できる情報が得られるブログ⇒ベストはDONのヨット泊地情報と航路情報、DONのヨット暮らし


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# by mantenbosisan | 2017-08-21 23:09 | 航海情報 遠州灘~紀伊半島 | Comments(0)