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満天☆の海-2

海の深さ

海面は潮の満ち引きにより常に変動しているので、日本の海図と潮汐表では、その地域で潮が最も下がった面、つまり海面がもうこれ以上下がることがまれと考えられる面を水深の基準面(水深0m)にしており、これを「最低水面」と呼び、そこから海底までの深さを海図の水深、そこから海面までの高さを潮高としている。
したがって、海図記載の水深に潮汐表の当該時刻の潮高を加えれば,その場所のその時刻の海底から海面までの深さとなる。
注:最低水面は略最低低潮面、また基本水準面ともいう。

海の深さ_b0114415_20582312.jpg

上記の通り、海上保安庁の潮汐表の潮高はこれ以上はめったに潮が引かない水面である「最低水面」を水深の基準面(水深0m)としており海図の水深0mと完全に一致しているのに対し、気象庁の潮位表基準面は下記のように大潮の平均的な干潮面の高さを基準としており、海図の水深0mにほぼ相当としている。すなわち、海上保安庁の潮汐表の潮高と気象庁の潮位表の潮位は同一値ではないということだ。

参考資料


潮位表基準面 気象庁の潮位表解説 http://www.data.jma.go.jp/kaiyou/db/tide/suisan/explanation.html によると、潮位表は、大潮の平均的な干潮面の高さを基準(海図の水深0mにほぼ相当)として、潮位の予測値(天文潮位)を掲載しているとのこと。

海図の水深の基準はどこかな?http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN6/5_sodan/mame/

深さと高さの基準面 海図の水深、高さについて 第九管区海上保安本部海洋情報部 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN9/osirase/H24_0322/20120322.pdf

最低水面が海図の水深であり、潮汐表の潮高の基準面であると書いてある↓
海上保安庁の潮汐表と海図の潮汐に関する用語 http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KAN6/5_sodan/mame/topic28.htm

海上保安庁HP(http://www1.kaiho.mlit.go.jp/)のプレスリリースの下の告示欄にある平均水面、最高水面及び最低水面の高さに関する告示をクリックして開くと、平均水面、最高水面 及び 最低水面一覧表 更新履歴(平成281021日現在)http://www1.kaiho.mlit.go.jp/KANKYO/TIDE/enkan/Suijun_hyo/Pub.No741/Top.htmを見ることが出来る。
注:平均水面等一覧」の中の「最低水面」は基本水準標から何m下にあるかの数値であり、水深(=最低水面からの深さ)ではない。


by mantenbosisan | 2016-11-08 21:21 | 気象・海象 | Trackback | Comments(0)
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