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満天☆の海-2

安良里灯台はなぜ白い? 

第六海保海の道しるでは、防波堤灯台についてこう説明してます。
防波堤灯台
港口を示すために防波堤の先端に建てた灯台です。灯台の色は、港の奥に向かって右側が赤、左側が白と決まっていますのでこれを知っていれば港口を間違えることはないでしょう。夜間は灯火の色によって遠くからも識別できるよう、右側の赤い灯台は赤色、左側の白い灯台は緑色の光を出しています。白い灯台なのに緑の光を出していることに注意してください。以下略。

が、しかししかし、カケスの 船籍港の安良里港の入り口右側には、下の写真のように白灯台が建ってるんですね。だから安良里港では右に白灯台を見て入ることになるんです。初めて安良里港に入港した時あれっ!?と思いましたか? 何も考えずに、出入りしなかったですか?

安良里灯台はなぜ白い? _b0114415_18503536.jpg


上は港外から港内を見た写真。右から延びてる防波堤の左端に見えるのが安良里灯台。ここはもともと網屋崎という名前の岬で、そこに防波堤が建てられたようなのだが、実態はともかくとして、どう見ても灯台は防波堤の上に建ってるようにしか見えない。下は灯台の拡大写真。
安良里灯台はなぜ白い? _b0114415_18504583.jpg


これは夜にならないとわからないことですが、安良里灯台は白光を放ってます。緑色ではありません。すなわち、この灯台はいかにも港口を示すかのように港の入り口に建っている小さな灯台であるにもかかわらず、沖合や沿岸を航行する船に対して航行上の目印となるための沿岸灯台なんですね。
沿岸灯台(塔の塗色は白で 夜間は白色の遠くまで届く強い光を放つ)は沖合から陸地に接近する船が遠くから見えるように岬の先端や島の高い所に建てられているはずなのですが、なぜ、こんな奥まった、沖から見えにくい港口の、しかも赤灯台があるべきところに建てられてるんでしょうか?まったく理由が分かりません??近くに適当な設置場所がなかったというわけではないようです。安良里入り口の北側には黄金崎の高い崖があるのですから…??

全国的に見ても港の入り口の右側に白灯台が建ってるところは安良里港しかないんじゃないでしょうか、そう考えると極めて希少な灯台と言えるかもしれませんね。


資料:

第六海保海の道しるべ(http://www6.kaiho.mlit.go.jp/03kanku/yokosuka/info/uminomitisirube.html)


by mantenbosisan | 2017-01-05 11:27 | 航法 / 航海情報全般 | Trackback | Comments(0)
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