那智フィッシャリーナ入港ルートをつくった
KAKESU-3がもってるNewpecは潮岬以西で、以東の海域は紙海図と港湾案内が頼りだ。
那智F入港ルート設定にあたっては、那智の海岸前の危険な潜堤を示すブイと港口側のブイの位置を割り出す作業が最難関で、知る限りこれらの位置を示す情報はどこにもない。
そこでGoogle earthで位置を割り出した。潜堤を示すブイは4個しかわからなかったが。
潜堤ブイと思われる位置
33°38'36.93"N135°56'24.48"E
33°38'34.20"N135°56'23.76"E
33°38'31.16"N135°56'22.70"E
33°38'28.36"N135°56'21.90"E
港口側ブイと思われる位置
33°38'36.75"N135°56'26.74"E
33°38'35.42"N135°56'28.69"E
33°38'34.20"N135°56'31.18"E
一文字防波堤西端33°38'38.61"N135°56'26.61"E
次に何度も那智Fに入っているDONさんのコースD2-D1と照合した。
DONさんのコースはGoogle earthで割り出した潜堤ブイと港口側ブイの間を通っているので両ブイの位置はまずまちがいないと推定。
沖合を通る自分のコースとの兼ね合いで、自分の設定したウェイポイントN2,N3はDONさんのウェイポイントD2,D1とは異なる位置にあるが、DONさんの設定したコースラインに乗っている。
上記写真はクリックして拡大して見る。
2016年結局那智Fには入港しなかったので上記ルートの安全性は実証してない。
那智F入港の最後のWPであるN3はDONさんのウェイポイントより手前に設定したが、これはあまり砂浜に突っ込んで行きたくないから気持ち手前に設定した。
ブイは流出したままの可能性もあるのでブイを頼りに航行しない方が良い。GPSをにらめっこしながら設定したコースを慎重に進んで、一文字防波堤の西端を右正横に見て右転し、一文字防波堤を右舷に見て入港する。一文字防波堤を左舷に見て入ってはいけない。上の写真でも分かるが、沖から港に向かうとまず最初に一文字防波堤と沖防波堤の間に入り口が大きく開いているように見えるので何も知らなければここから入りたくなるが、浅いので座礁する。
非常に天真爛漫で疑うことを知らない知り合いのヨットが一文字防波堤と沖防波堤の間から入った。その時はたまたま大潮の満潮時だったのだろう。知らぬが仏で無事入れたが、出る時またここから出たら間違いなく彼のその航海2回目の座礁事故を起こしてただろう。入港後注意されたので免れた由。
必ずコース上をウェイポイントN3まで進んで一文字防波堤を右舷に見て入ることだ。
このように危険個所があっちにもこっちにもあるにもにもかかわらず、このフィッシャリーナ(那智勝浦町管理でなちかつうら海の駅という名前の海の駅でもある)の案内書には「喫水は2.5mまで。港入り口には潜堤があります。入港時はご注意ください」としか書いてない。