神津島多幸湾三浦漁港

神津島のほほ中央には最高峰の天上山(574m)がある。天上山は休火山で頂上に噴火口がある。
島の周囲は険しい崖又は岩石の海岸が多い。
港は島の西側に神津島港があり、東側に多幸湾・三浦漁港(第4種)ある。

神津島村は上左の写真の通り島の西側に集落が集中しており神津島港を中心に開けている島だ。神津島港には内港と外港(上左の写真の上が内港下が外港)があり内港は漁船がぎっしりでヨットが寄港しても泊める様なスペースは無い。怒鳴られたくなければ入っていかない方がいい。仮に入れてもらえたとしても内港の海底にはワイヤー、ロープが張り巡らされているのでアンカーを落として槍着けしたらまずアンカーを失うことになるだろう。
漁師に聞いたら三浦漁港に行くか、または外港なら泊めても良いと言われたが、外港は写真の通り港口が大きく西に開いているので、波がまともに入ってくるし、南から西の風をまともに受ける。
また、岸壁が恐ろく高かった。なんとか係留出来たとしても果たして岸壁によじ登れるだろうかという気がした。だいたいどうやって梯子を架けたらよいのか。
南西の強風が吹いたりすれば強風の中を島の北をぐるっと回って東側の多幸湾三浦漁港に避難しろということになるらしいので、外港の中防波堤の内側に泊めさせてもらえない場合は最初から多幸湾三浦漁港に行った方がいい。
注:神津島ー恩馳島の間は潮流が速いので通らない方が賢明。
多幸湾・三浦漁港の周辺には多幸湾公園キャンプ場と東海汽船待合所くらいしかなく民家や商店は一軒もないが、バスで神津島港側に行くことが出来る。約20分。
多幸湾へのアプローチ

北方からアプローチする場合は祇苗島を目指す
新島、式根島の海峡を抜けて多幸湾三浦漁港に向かう時はまず祇苗島(タダナエジマと読む)を狙う。祇苗島は海峡からもよく見える。<注:海が荒れていたり、西流が強い場合は海峡ではなく式根島の西岸を大きく回りこんで行くこと。
祇苗島は砂糖崎(サヌカザキと読む。やや平頂で、埼頂の高さ198m)の東方約1.3kmに浮かんでる二つの小島で別名へび島とも言う。二つのうち北島はこの地方で地名島といって洞穴がある。両島ともに周囲は岩壁で、雑木が茂る。
祇苗島と砂糠崎の間(根がいくつかある)を抜けるかまたは祇苗島の東側を大まわりして多幸湾に入る。


東方からアプローチする場合は天上山の白く輝く大崩落を目指す

多幸湾の北側の海には天上山から白い断崖絶壁が落ち込んでおり、東方からアプローチする場合はこの急峻な白い崖が遠くからでもよく見えるので良い目標になる。


多幸湾三浦漁港入港
神津島漁業協同組合℡04992- 8-0007
港湾管理者は東京都大島支庁神津島港湾空港管理事務所TEL:04992-8-0007
港にアプローチする際の目標は今年完成した巨大な外防波堤だ。これは南側の陸上から湾の中ほどに向かってフェリー埠頭が隠れるところまで延びて波の進入を防いでいる。
多幸湾に入ったら海水浴場の砂浜に向かって進入し、この防波堤の北端をかわしたところで左に回りこんで入港する。

全体写真(合成パノラマ) 2009年8月22日05:31↓

外港から内港までの拡大写真2009年8月22日06:07↓

内港
内港正面岸壁(写真右側)から南岸壁(写真では上)の拡大写真2009年8月22日↓05:31

底質は砂。
しっかり防波堤に保護され波も入ってこないし強風でも安心して停泊できる。
岸壁が高いので梯子持参は不可欠。
係留作業が大変なのでシングルハンダーは干潮時を避けて出来るだけ潮高が高い時を狙って入るべきだ。
神津島港ほどではないがこちらもあまり余裕が無い。
ここの漁師は島の西側から軽トラで通って来て、岸壁の自分の漁船の前に車を停めて漁に出るので軽トラが停まっている位置は空いていてもその日のうちに漁船が戻って来る。まもなく外港が供用開始になるのでヨットは時化の時以外は外港に泊めるように言われるのだろう。
とはいえ、外港は波こそ入らないが風当たりが強いので出来れば内港に泊めたいと思うのが人情だ。
内港で泊められる可能性のある岸壁は丸島側の北防波堤と正面の漁協建物のある北岸壁だ。
正面岸壁の物揚げ場は地元漁船が頻繁に使用するのでヨットは係留できない。
丸島側防波堤の物揚げ場は2ヶ所あり係留禁止と大きく書いてあるがいずれも物揚げ場としては使ってないようだった。
入港したらまずは内港に入ってゆっくり流しながら漁師に聞いてみる。
2009年8月21~23日の状況
2009年8月21日入港の際は漁協建物がある正面岸壁は漁船がいっぱいだった。
丸島側防波堤の先端側物揚げ場付近には地元の大型漁船が係留していたが、先端から二つ目の物揚げ場のところが空いていたので近くにいた漁師に聞いて係留させてもらった。下の写真は11:07 悪戦苦闘して係留作業を終え、漁港南側から丸島側の北防波堤を正面に見た写真。大潮の干潮45分前↓

翌日(22日)の昼にはそこを定位置にしている漁船(神津丸)が帰港したので場所を明け渡さなければならなくなった。親切にも自分の船に横抱きしろと言ってくれたが、漁船が出入りするたびにヨットを動かさなければならない為、観光に出かけるのは断念。
8月23日は正面漁協側岸壁が空いており早朝入港したYBMのヨット流浪は漁協建物のまん前に停泊した。ここはいつ漁船が戻ってくるかわからないところなので大丈夫かな?と思っていたが、「お邪魔します。ヨット・・・・丸。連絡先 携帯電話番号・・・・」と書いた板をヨットの上に吊るして何処かに出かけて行った。
ちょっとトイレというくらいならいいが、何処かに観光にでも行ってしまうと漁船が戻ってきてすぐ空けろと電話で言われてもすぐには戻れないのでトラブルになる心配がある。どうするのだろう?
下1枚目の写真は2009年8月23日06:27漁協側正面岸壁の右側部分。写真左端にこの日早朝入港したYBMのフィッシャー流浪のバウ。下2枚目の写真は同日の08:26で1枚目の写真の左側。
2枚目の写真左端に物揚げ場がちょっと見える。この物揚げ場が辺りが正面岸壁のほぼ真ん中になる。


2009年8月21~23日の潮汐
2009年8月21日大潮 満潮05:12 184cm、18:18 178cm、干潮11:51 22cm
2009年8月22日中潮 満潮05:59 183cm、18:45 178cm、干潮12:26 34cm
2009年8月23日中潮 満潮06:46 177cm、19:10 176cm、干潮12:59 50cm
外港

外港は完成済みで防波堤内側係留施設がまもなく供用開始されるようだった。8月21日入港時、見まわりに来た港湾管理者(東京都大島支庁神津島港湾空港管理事務所TEL: 04992-8-0007)から、内港に泊めるスペースが無い場合は外港に泊めてもよい旨話あり。風当たりは強いですが、と言っていたが確かに南西の風の際、内港ではほとんど影響なかったが、外港には吹き込んで来ていた。吹き降ろしてくるのかもしれない。
水道・トイレ・水シャワー設備 は丸島海水浴場上。
おいしい多幸湧水フェリー旅客待合所先のトイレの先。
氷と日用雑記は都立多幸湾公園キャンプ場内の売店で買えるが営業は17時までなので注意。管理人が常駐しているが17時以降は応対してくれない。
風呂、温水シャワー、洗濯機、乾燥機、冷蔵庫、 も都立多幸湾公園キャンプ場で有料で使わせてくれるが営業は17時までなので注意。管理人が常駐しているが17時以降は応対してくれない。
キャンプ場はフェリー旅客待合所から坂を上った高台にあり多幸湾を見下ろせる。℡04992-8-0661

食事 夏場なら丸島海水浴場上のコンテナーハウスが営業しいるので昼の軽食なら食べられるが、問題は夜の食事だ。
弁当、飲み物のデリバリーを萬作商店(島の西側)℡04992-8-0028に頼めると聞いたが真偽は不明。大量に注文するなら喜んで運んでくれるだろうが。
神津島側にバスで行き夕食時間までいるとバスの最終便が16時ごろなので帰れなくなる。店の車で送ってくれるところもあるらしいが、数人で行き大判振る舞いをすればの話だろう。
宿泊 島の西側(神津島港側)に集中している。予約の際に送迎サービスを確認した方が良い。
宿泊情報 http://www.kouzushima.org/stay/index.php
予約は神津島観光協会 ℡.04992-8-0321
島唯一の温泉旅館は山下旅館別館 ℡04992-8-1335
温泉 島の西側に温泉保養センター(水着着用の露天風呂)がある。℡04992-8-1376 神津島港まで行き、別のバスに乗り換えて更に5分かかるのでバスの連絡が悪いとひどく時間がかかる。
燃料 島の西側、村役場の近くにガソリンスタンドが二軒
シミズ商会 04992-8-1655
神津島燃料宮原給油所04992-8-0222
村営バス が運行しており、島の西側の神津島港まで空港を経由して20分。ゴールデンウィークには午前2便、午後1便しかないが、夏のシーズンには日中1時間に1便の割りで運行。
タクシー
丸甚運送店 04992-8-0040・0911
レンタバイク/自転車
神津島オートサービス 04992-8-0746
レンタバイク・スズキ 04992-8-0114
大松レンタサービス 04992-8-0686
神津島観光協会 ℡04992-8-0321 http://www.kouzushima.org/event/index.html
村役場 ℡04992-8-0011 http://vill.kouzushima.tokyo.jp/kanko/about_kozu/index.html


丸島側北防波堤



22日に神津丸が帰港。
防波堤先端側の漁船との間に割り込める余地があるかもしれなかったが、神津丸が横着けしろと言ってくれた。2隻の漁船の間に泊める場合は前後の漁船に係留ロープを調整してもらい隙間を広げてもらう必要があるかもしれない。



物揚場の上にはビットもリングもない。岸壁の下の壁面に1箇所リングがあるだけ(下図参照)。
中間地点にリングが無いのでバウラインを取ったリングからスターンスプリングを取り、スターンラインを取ったリングからバウスプリングを取ったので長いスプリングラインが必要になった。


