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満天☆の海-2

シングルハンドの落水対策

2009.11.6 2011-10-11 01:00
先日寒冷前線が日本海から下がってきて大暴れしている時、家族で沖縄に向け航行中のヨットが高知沖で高波を受けて落水事故を起こした。夜の9時ごろスキッパーの父親が落水したが、乗員の息子が直ちにイパーブを発信し、11時間後に運良く見つかって救助された。黒潮に乗り落水地点から50km東に流されていたということだ。
これがシングルハンドだったら落水した時点でアウトだ。ヨットは行ってしまい遭難信号を出してくれる人間もいない。無人のヨットは発見されても何も語らず捜索に大迷惑をかける事になる。無駄な骨折りをかけないように捜索無用と張り紙でもしておくか。。。

Practical seamanshipに書いてあった落水防止対策をまとめてみた。↓


基本はライフジャケットとハーネスーデッキに出ている時は常時ハーネスラインを専用アイかジャックラインにひっかけて安全を確保。そのためにはハーネスは長短2本のラインがついたものが良い。交互に引っ掛けながら移動する。コックピットにハーネス専用のアイを付けてコックピットにいる時はこれを使用すればハルから外に宙吊りになる危険が無い。(処置済み。ハーネスは5個あるがどれもラインは1本しかない。やはり2本ついているハーネスが欲しい。)

面倒くさがらずにデッキにジャックラインを張るーロングとか荒天以外は面倒なので張らずにフォアデッキに行く時はライフラインを使っていたが、ライフラインは十分な強度が無いので危険なのだそうだ。確かに、スタンションも弱いし…事故というのは予想外の時に起こるもの。4-5日いるのだから乗船時張って下船時外すようにするか⇒乗下船時チェック項目に加えること。

サイドデッキに滑り止め⇒要検討

船酔いは落水の原因の一つなので船酔い対策を講じる ⇒風がなく不規則なうねり波がある時が危ない。シングルハンドで船酔いになるとどうにもならない。船酔いして走れなくなり揺れる沖合いで船を止めていると余計に悪くなる。⇒しっかり睡眠をとる。操船中に眠くならないような良い酔い止め薬を見つける。オーパイを使わずになるべく自分で舵を取る。

デッキ上のロープを踏まないように注意する ⇒ロープを踏めば転倒して落水する危険がある。ハリヤード、シートはいつも整理しておく。

ドッグハウス上でブームに体重を預けて行うような作業は危険であることを認識しておく
リーフポイントをブームに縛る作業は艇を走らせながらブームに体重をかけて行うが、この時メインシートのロックが外れて突然出て行ったら確実に投げ出される。これは想像しただけで冷や汗が出る。

スターンパルピットから体を乗り出してオシッコなんかしてはいけないー風下側のパルピットから体を乗り出している時に突然艇が切りあがり始めると体の重心が急激に艇外に移動するのでたとえバックステーを握っていても振り切られてしまうので絶対やめる。(この事故は多いので前から対策済み)

オートパイロットで操船中に落水したらゲームセット!
シングルハンドにとってオートパイロットは必須アイテムだが、オートパイロットで走っている時に落水すればヨットは勝手に走っていくのでまず助からない。特に機走中は絶望的だ。燃料がなくなるまで走り続ける。⇒オートパイロット使用中は必ずハーネスのラインをかけておく。

まずは落水しないようにすることだが、それでも落水の危険はつきまとう。それで落水後の対策

船尾からラインを流しておくー。
このアイデアは以前思いついて人に話したことがあるが誰からも賛同を得られなかった。ロープが垂れてるぞ!と注意されるのがオチだ。
ところがPractical seamanshipにはちゃんと図入りで説明が載っていた。
落水した場合、水中でつかまりやすいように結び目をいくつか作りロープエンドにフェンダーを結んだ長さ30mのトレーリングラインを作り航行中に船尾から流しておけばもしかしたら助かるかもしれない。このトレーリングラインの結び目に沿わせてウインドベーンとラダーとの連結を切るようなラインを取り付けておけば助かるチャンスはもっと増えるとPractical Seamanshipでは紹介しているが、ウインドベーンはないのでオートパイロットとティラーの連結を外すラインを考える。

水中からスイミングラダーを下げる為の工夫
運良くトレーリングラインにつかまることが出来たとしても艇に這い上がれなければしょうがない。スイミングラダーを水中から操作して下ろせるようにしておく(処置済み)。(濡れた衣類を着たままでは(ラダー等を使わずに)自力だけでは絶対に艇上に這い上がれない。

その他Practical Seamanshipに書いてあったこと
水の中で生き残るチャンスはその時の水温次第なので、体温維持が重要になる。
体温を維持するには胎児の姿勢を取るのが良い。
頭になにもかぶってないと体温の40%が失われていくので水中にあってもワッチ用の帽子をかぶる。
軽くて足にぴったりあったシューズをはく。
パンツは体にぴったりしたものが泳ぎやすい。
by mantenbosisan | 2011-10-11 00:30 | 海難 / 緊急時対応 | Comments(0)
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