係船フックを使った左舷着岸(こんな方法もある)
左舷着けの場合は、満天☆の海-2 : 係船フックを使ったこんなやり方もある。
エンジンニュートラルで艇が岸壁に寄ってほぼ平行になって止まったら、艇上から係船フックを伸ばして岸壁のリングに係留ラインを取る。ラインを取ったらギヤーを前進に入れる。エンジンを前進に入れておけばペラはバウを左方向に回そうとする働きがあるのでバウは岸壁から離れない。
訂正↓
ティラーはフリーのままにしておくよりも左舵で固定しておいた方が心理的にも安心。
小型船舶操縦士教本平成元年3月25日版に以下の記述あり。
「舵中央で静止から前進に入れると一軸右回りのペラの回転当初は横圧力の作用(船尾を右転)が放出流の作用(船尾を左転)より大きいから船尾は右転傾向を示すのだが、前進速力の増加に伴い放出流の作用(船尾を左転)に伴流の作用(船尾を左転)が加わるので次第に均衡がとれるようになり船は直進し始める。さらに高速になると伴流の作用が大きくなって船尾を左転、すなわち船首を右転する傾向を示すことが多い」
実際に自分のヨットを着岸時スターンラインだけを取って舵中央で固定して微速前進に入れて10分以上泊めていたが船首が右転することはなかったのだが、これは回転数が微速というよりも極微速だったので横圧力が勝っていたからなのかもしれない。
いずれにせよ、前進で左舵を取っておけば船首は間違いなく左転するのだからその方が安心だ。
岸壁にチョイ着けして、給水だけですぐ離岸する時などはこの方法だけで係留ラインは取らなくても問題ないが、その場から短時間と言えども離れる場合は横着しないでバウラインも取りエンジンは停止しておく。
(⇒追記=係船フックを2個作ってあったのを忘れてた。艇上からスターンの係船フック→微速前進→バウも同様に艇上から係船フック→エンジン停止。これでちょっとした用事なら済ませられる。長時間係留する場合はもちろん通常通りスプリングラインも取る。)

下の写真はスターンライン一本だけで泊めている。微速前進ながらスターンラインは張って岸壁と擦れるので、数分間の着岸といえども擦れ止めカバーをすべきだろう。最初からロープにカバーを縫い付けておくのが良いと思う。
注:ロープが二本付いているが細い方がロック解除用ロープ。離岸時艇上からこのロープを引いてロックを解除するのだが、今回は漁船の係留ロープがリングを押さえつけていてフックがなかなか外れなかった。リングそのものも重い。
離岸作業に入る前にフックが回転して外れるようにリングと岸壁の間に木片などを差し込んで隙間を作っておくこと。

バウとスターンに結んだ1本のラインを持って下船して艇のほぼ真ん中辺りにあるボラードに舫う。即ち下船してまずスプリングラインを取るやり方をする人がいるが、スプリングは艇の前進後進は抑えるがバウあるいはスターンが岸壁から垂直方向に離れるのは防げないので、引き波などが入ってくるところでは、あるいは風が強い場合はスプリングを舫っている間にバウが岸壁から離れ、スターンが岸壁に当たることがあるので、そういう場合はやめた方が無難だ。

