電気ー3)バッテリーチェックと掃除
2019.3.2加筆:2013年までは古河Super NOVA- 80D26Lを9年間使用。その間はバッテリーの比重管理、補水等もしていたが、2013年6月にパナソニックカオスブルーバッテリー充電制御車用に交換してからは、「それをするには減液抑制シート(ラベル)をはがす必要があり、そうすると減液抑制効果が減少する」と注意書きがあったので、そのような管理はしてないが、その代り、「バッテリー液比重および液量」の状態を知らせてくれるインジケーターがついているので、それでチェックしている。
電圧を測る
乗船のたびに電圧計でバッテリ-残容量を測り、常に12.6-12.8V(ほぼ満充電)の電圧を保つようにする。鉛バッテリーは使ったら満充電に戻すという使い方をするのが長持ちの秘訣だそうだ。
バッテリーのプラス端子にテスターの赤いテストリード、マイナス端子にテスターの黒いテストリードを当てて測る。シガーソケット経由だと電圧は少し低めに出る。
電装系大研究によると、エンジンを始動するためには容量の30%くらいまでの使用(逆に言うと充電率70%)に止めておけば始動するために必要なパワーを維持できると書いてあった。70%ということは12.4Vあたりだ。
注:ただし、これは十分に安全を見て言ってることで、実際には12.0V(残容量50%以下)になっても問題なく始動できている。
(エンジンキーONで13v)、エンジンを始動して無負荷の状態でアイドリング中に13.5~14vを示し、回転を上げても14.5V以上にならなければ発電機は正常。
注:このエンジン始動中に示す電圧は発電機が発生している電圧であってバッテリー電圧ではない。
満充電の状態にしてエンジンを切った直後のバッテリー電圧は13V以上になっており、時間が経つと少しずつ下がってくる。それが1分くらいの間に1V以上下がるようだとかなり弱ってるのでそろそろ買い替え時期に来ていると考えたほうが良いそうだ。
同じバッテリーでも、使用頻度が高いバッテリーの方が劣化が少ない(寿命が長い)そうだ。これは、オルタネータからの充電時にバッテリー内に電子の流れが発生し、この電子がバッテリー内の電極を清掃する。すなわち電極に付いた硫酸鉛を分解する。硫酸鉛は電気を通さないので硫酸鉛が付着して汚れた電極は電気の流れが阻害されるとのこと。
バッテリーは過放電したり充電不足が続くと硫酸鉛がだんだん結晶化して(サルフェーションを起こして)充電を妨げ、劣化を促進する。(尚、硫酸鉛を除去する装置(充電器+パルス発生装置)はDIYなどで安く売られているとのことだ。)
→バッテリーを使用したら充電して満充電に戻し、バッテリーターミナルを外して下船するという癖をつけておきたい。
比重をチェックする
バッテリーの6つに区切られた電槽のそれぞれの液口栓を開け、各セルごとに比重計でバッテリー液を吸い取る。バッテリーの充電状態が100%なら比重は1.28、50%なら1.20、0%で1.12が一応の目安。これは外気温20℃という条件での値で温度が高いと若干低めになる。
充電状態100%から放電により化学変化でバッテリー液内の希硫酸が水に変化する。
それによりバッテリー液の濃度は薄くなって比重は下がる。また、液面が低下していると比重は高くなる。
•比重が1.240以下の時は完全に充電すること。
•完全に充電しても比重が回復しない場合は、バッテリー交換する必要があることが多い。
とのことだ。
バッテリー液のチェック
バッテリーを据え付けたままでは液量が見えずいちいちバッテリーを外してチェックしなければならないのでついおろそかにしてしまうが原則的には年に何回かはチェックした方が良いようだ。特に気温の高い夏は注意が必要らしい。ところで今のバッテリーはメンテナンスフリーのバッテリーではないのだが8年経っても液はほとんど減ってない。
バッテリー端子の掃除
バッテリーのターミナルは振動で緩んでたり、汚れていたり(場合により腐食が進んでいたり)することがあり、そうなると電気の流れが妨げられるので時々ターミナルを外して掃除しなければならない。掃除する個所はバッテリーターミナル、ターミナルポール、そしてケーブルの端子だ。金属ブラシやヤスリでこすって表面の酸化被膜を削り落とすのだが、専用の掃除工具があるらしい。400円くらいらしいので機会があったら買っておけば便利だろう。ターミナル端子の内側は割り箸などにサンドペーパーを巻きつけて磨く。最後に接点復活剤をスプレーすれば通電効率も良くなる。
尚、セットする際ターミナルポールの表面に薄くグリスを塗布すれば、腐食防止効果が高まるとのこと。
電流計の見方 (アナログ電流計 参考:yacht the deep)
機関運転中(発電中)に電流計が左(マイナス)に振れている(即ち、充電中にもかかわらずバッテリー容量が減少し続けている)ようだと、負荷が大きすぎる(発電量<使用量)ので不要な機器をオフにしないと、いずれバッテリ-は空になる。また、発電機運転中にすべての機器をオフにしたとき、電流計が右(プラス)に振れているときはバッテリ-へ充電中、どちらへも振れなければ満充電状態。
電流計がプラマイ・ゼロで機器をオンにしたとき、針が右に振れたらその分は機器が消費する電流。 左に振れる場合(放電)はオンにしている負荷が大きすぎるか或いは発電機不良の恐れが大。
とのことだ。残念ながらチェックしたことがない。
バッテリーの外し方
バッテリーは車のバッテリーを使ってるのだが、その取説には「バッテリーを外すときは最初にマイナス端子を外し、バッテリーを付ける時は最初にプラス端子を付ける」と書いてあるが、その理由はこういうことだった。
バッテリーのマイナス端子は車のボディに接続されているのだそうだ。だから体の一部でも車のボディーに触れたままプラス端子に触るとプラス端子とマイナスが接続したことと同じになって感電する。ボンネットを開けてエンジンをチェックする時はどうしても体は車の一部に接触してしまうがその時不注意でプラス端子に触れないとは限らないので十分気をつけなくてはいけない。感電しても大した痛みもないらしいが、電装系がダメになる場合もあるようなのでこっちの方は痛い。
車のボディーはヨットで言うとエンジンボディーという事かと思うが、ヨットでエンジンボディーに接触しながらバッテリーのプラス端子に触ることはまずないので気にすることもないだろうが、ヨットでも車と同じように扱っている。

