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満天☆の海-2

バロメーターの木枠を利用した壁掛け時計

インド洋、太平洋を航行していた鉱石運搬船で使用していた潮気たっぷりのバロメーターの木枠を利用して6年前、壁掛け時計を作った。時計は東急ハンズの自作用のもの。時計の文字盤から上に出る針の高さがバロメーターの針より高く蓋が閉められないので今まで蓋なしで使っていた。

蓋もつけずに湿気の多い海上係留のヨットのキャビンで6年間もよく持ちこたえたと思うがついに動かなくなったので家に持ち帰り、時計の駆動部の取り換えついでに蓋を取り付けることを思い立った。




たしかに蓋は捨てないで取っておいてはずだが…
どこに収納したのか分からなくなるのが常で、もう諦めて蓋も自作しようかと思いつつ、本気で探したらいきなりあっさり出てきてくれた。

時計の駆動部分がぴったり収まったバロメーターの裏側。真ん中の駆動部が入ってる穴は最初から開いていた穴。駆動部を収めたケースがバロメーターのものとほぼ同じ大きさだったのが幸いした。
バロメーターの木枠を利用した壁掛け時計_b0114415_16335562.jpg


駆動部のケースが収まる穴のまわりの大きな窪み穴を今回ノミで削った。ここに時計の文字盤を収めて針の位置を下げて蓋が閉まるようにした。
木工作業一日半。ノミでたたきながら少しずつ穴を開けて行ったのだが案の定真っ二つに割れてしまった。手加減が狂うと割れるかもしれないなと思っていたのでそれほどショックもなく、接着剤と金具で固定。

左上の灰皿のような器は中央の窪みにバロメーターの駆動部が収まりその上に文字盤が載っていた。今まではこれをそのまま踏襲して時計の駆動部と文字盤を入れて使っていた。時計の文字盤はバロメーターの文字盤を転用。
バロメーターの木枠を利用した壁掛け時計_b0114415_1640414.jpg


このようになった。
木枠は傷もつき塗装も剥げているが、このバロメーターが経験してきた大航海を想像できてかえって良い。
バロメーターの木枠を利用した壁掛け時計_b0114415_16514985.jpg


一番上の写真に格子の台がありますが同じ本船の操舵室から下したものです。頑丈なつくりのチークの台でこれに乗って操舵していたわけです。この前話したように今はガラスを敷いて机として使ってます。味わいがあってなかなか良いです。
by mantenbosisan | 2011-09-07 17:24 | キャビンの整備 | Trackback | Comments(0)
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