marine heads交換計画ーその4 取り付け
2011年11月15-16日設置に行く
1)スルハル側の古いホースの撤去
まずoutletホースの撤去作業から始める。狭いところに入ってるので力が入る体勢が取れないし、ホースが壁につっかえてるのでうまく抜けないので、シーコックから30㎝位のところを鋸で切り落としてねじりながら外そうと試みたが、固着していてまったく回らない。シリコンを詰めているようでホースの端からはみ出している。
仕方ないのでノミを寝かせてホースの表面をそぎ落とす。リンゴの皮を厚く剥く感じ。
薄皮一枚残して表面を削ったら簡単に外れた。シーコックのホース差込口は脱落防止の溝が掘られていて且つシリコンが入っていたので抜けなかったのだ。
外した後残ったシリコンを除去して差込口をきれいに掃除して新ホースを差し込んだ。
ホース固定金具(ウオーム駆動ホースクリップ)を2個締めこむ。
inletホースも同じように処理。
2)トイレの位置を決めてビス穴をあける
マニュアルではボルトを使用するように書いてあったが頭が角型の8㎜径のビスを使用。
自宅で型紙を作ってトイレをひっくり返してビス穴の位置をマークしてくれば良かったのだがそうしなかったのでちょっと面倒だった。
まずトイレを置いて前後左右のスペースを考えて取り付け位置を決定。
位置を決めてまずは一か所だけビス穴の位置を鉛筆でマーク。トイレのベースは厚みがあるので鉛筆の先端3㎝位を芯だけに削って使用。
トイレをどかしてマークした位置に7㎜の下穴を開ける。
(下穴はタッピングビス径より1㎜以上小さい下穴でないとしっかり食い込んで行かないようだ。岡本で聞いたらベースが木の場合は柔らかいので下穴は6㎜、FRPは硬いので6㎜ではきつくて入って行かないと思うので6.5㎜、最大でも7㎜と言っていた。)
トイレを置いてビスを締めて2個目のビス穴の位置をマーク。
マークしたらトイレをどかして下穴を開ける。下穴を開けたらトイレを置いて2か所ビスを締め、残りの2か所のビス穴の位置をマーク。マークしたらトイレをどかして下穴を開ける。
4か所下穴を開け終わったらトイレを置いてビスを締めてみて穴の位置が合ってるかチェック。
少しずつズレてしまったがなんとかしっかり固定できることを確認。
3)配管
取り付け方針
ヒール時のToilet高さはたぶん喫水より下になると思われるがその点は無視して、港内停泊時のトイレ高さは喫水面より上にあるので江の島岡本造船のアドバイスに従って吸水、排水ホースとも上に立ち上げてループを作ることにした。これは今まで付いていたトイレの配管方法と同じやり方だがJabscoマニュアルの方法とは異なる。
注
JabscoマニュアルのOption 2(Toiletがヒール時喫水より常時上にある場合の配管)には次のように記載されている。
吸水ホースはシーコックからポンプの間にloop を作らず最短距離で配管する。排水ホースはdischarge elbow から出るhose をdischarge elbow から少なくとも30cm (12") 高くなるようループにして配管する。
ホースは長すぎるのでカット(ワイヤー入りなのでペンチが必要)し、ホースの先を水で濡らして滑りをよくしてはめた。ホース固定金具(ウオーム駆動ホースクリップ)はシーコック同様inletもoutletも2個ずつ使用。discharge elbowはプラスティックなので強く締めすぎ無いように注意。
4)テスト
初めての使用なのでマニュアル通りぬるま湯を便器に半分ほど満たしてからflush contol lever をshutにしてポンプアウト。
次にflush control leverをopenにして海水を吸引しながら排出。
次にflush contol lever をshutにして排水だけのポンピング。
排出ホースの角度が悪いのが気になる。
トイレの後ろの内壁に開いている丸窓の位置が高いため、トイレのoutlet elbowとの接続角度が合わないのだ。今までのWilcocksのトイレのdischarge elbowは真上を向いていたので問題なかったのだが、Jabscoは斜めになっている。
5)丸窓をカットして大きく下方向に開ける。
板を切る鋸を使う場合はよほど細かいノコギリの刃でないとFRPの薄い内壁を切れないが、金鋸の刃は細かいのでよく切れた。
取り付け作業完了