洋上でバッテリーを上げてしまった時
方法
通常は下に下りているデコンプレバーを上に上げると無圧縮状態になるので、その状態で始動ボタンを押す。
ピストンの圧力が抜けているのでエンジンは回りやすい。
回転に勢いがついた時点で上にあげていたデコンプレバーを放す。(レバーを放せばレバーは勝手に下におりて圧縮状態に戻る。)
これでたぶん始動なのだが、デコンプレバーの操作と始動ボタンの操作を一人ではできないので、シングルハンドの場合は前もってちょっとした仕掛けをつくっておかなければならない。
Y28 -Specialの場合はエンジンルームの真上にインスペクションハッチがあるので、緊急時はデコンプレバーに引っかけた細紐をこの丸窓を通してコックピットにリード出来る。K-3はあらかじめデコンプレバーに針金で引っ掛かりをつくってあり、針金を曲げて作った釣り針のような形のものを結びつけた紐を準備してあるので、緊急時には簡単にコックピットにリードして操作できる。
バッテリーを完全に上げてしまって上記方法で始動できない場合は手動でエンジンをかけるしかないが、手動用ハンドルであごの骨を折ったりして危険だと聞いているのでちゃんと指導をうけて練習を積んでからやった方が良いと思う。