針路は西へ2013.07.11 日ノ御埼をまわって方杭へ
航海計画 : 周参見-日ノ御碕-方杭:38マイル
ウェイポイント-1)周参見―日ノ御碕北 33nm
33° 32.715'N 135°29.167'E周参見港2
33° 31.899'N 135°28.490'E周参見港1
33° 33.069'N 135°23.851'E周参見沖西
33° 38.816 N 135°17.997 E白浜沖
33° 46.199'N 135°10.501'E田辺湾北
33° 52.525'N 135°02.818'E日御碕南
33° 53.341'N 135°02.562'E日御碕北
ウェイポイント-2)日ノ御碕北―方杭港5nm
33° 56.368'N 135°02.756'E方杭沖南
33° 56.357'N 135°03.885'E方杭一文字北
33° 56.338'N 135°05.002'E方杭港
航海記 : 周参見-日ノ御碕-方杭:38マイル 9時間
2013年7月11日晴れ 霧 0533周参見出港 1430方杭入港
朝出港前燃料を18リットル給油。
今日はやはり難所と言われている日ノ御碕を越える38nmの航海だ。
0533 周参見出港。周参見港の岸壁は非常に高く外の様子が全く分からなかったが、防波堤から外に出た途端、険悪な波とうねりが迫ってきた。港内と郊外では天地ほどの違いで狐につままれたのかと思った。荒天対策をしてないし一旦引き返そうかと一瞬ひるんだが、荒れる予報は出てなかったのでそのま出港。こういうことがあるから海をなめてはいけない。港口両側の険礁に呑み込まれないように慎重に操船して険礁の外に出た。
周参見港1から周参見沖西WPに向かう。風はないのに険悪な波とうねりに翻弄された。周参見沖西WPまで来ると険悪な波は無くなった。波がある時は岸寄りのコースはダメだ。周参見港1からまっすぐ沖出しして周参見沖WPに向かい、そこから周参見沖西WPに向かうべきだった。沖に波は無くても周参見港沿岸は険悪な波が立つことを覚えておいた方がいい。
0820 弱い南よりの風を拾う。4.2knから5knへ。
0900 田辺湾沖
1000 エンジンオイルチェックの為エンジンを止めてセールだけで走る。
1020 エンジンストップから20分ほど経ったのでエンジンルームを開けてオイルチェック。異常無し。
1200 日高港沖なのだが視界が悪く全く陸が見えない。
日ノ御埼に接近するにつれて流れ藻が増えた。いつの間にか大うねりに大波になっていた。海全体がのたうってる。行き交う船が隠れてしまうほどのうねりだ。日ノ御埼にはぶち当たった波が盛大に跳ね上がっている。まるで台風のようだった。あとで台風の影響でうねりが入り注意報が出ていたのを知る。
1300 日ノ御埼通過。紀伊水道に入る。南寄りの風が出始める。ジブを展開してフルセール。
1330 比井港沖。南西の風が強まる。このままフルセールで走り続けるかどうか判断に迷う。目的地はもうすぐだしなあとフルセール続行。
1430 方杭入港。
泊地記録
漁師も、道で出会った地元の方も友好的だった。お風呂に行ったレストラン併設の温泉施設「みちしおの湯」は海一望という眺望の良さにも満足だったが、なにより支配人はじめスタッフの方たちが親切で、方杭に寄港して本当に良かった。
ヨットが係留できるのは左の防波堤の内側一ケ所だけだ。岸壁奥は生簀を管理している大きな漁船が使うのでヨットは入口側に横着けだ。漁船のスペースを除くとせいぜい2隻が限度だろう。
海岸沿いの道には食料品店もなかった。漁港にはトイレ、水道は無さそう。
尚、和歌山県のHPに掲載されている和歌山県北部の漁港一覧、港湾一覧には方杭漁港、あるいは方杭港という港はない。漁港一覧の方に日高町(方杭)という名前でこの泊地の写真が掲載されているだけだ。やはり正式な港ではないのだろう。
ここには関西方面からよくヨットがグループでクルージングに来るようなので、そんな日に出くわしたら他の港にまわらなければならない。方杭港から南に約4マイルほどのところの比井港と阿尾港の入港ルートは設定済み。