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満天☆の海-2

針路は西へ(帰航)2013.07.22 日ノ御埼をまわって南紀白浜綱不知へ

記録写真は満天☆の海対応頁へ
航海計画 : 和歌山MC―白浜綱不知42マイル
今日は入港が難しいと言われる港の中でも筆頭格の田辺湾の綱不知に向かう。
「綱不知へのアプローチは座礁事故が多い田辺湾の中でも特に危険で、初めて入港する場合は水先案内が要る」とDonさんのブログに書いてあったし、和歌山マリーナシティ―でも次の寄港地は綱不知だと言ったらスタッフから「あそこは危ない所ですよ。大丈夫ですか?」などと言われた。

何も好き好んで危ない所に行くわけじゃなく、今日から大潮なので干満差の影響を受けない浮桟橋のある綱不知に行きたいのだ。それに、Donさんの航路情報を参考にしながらこれ以上やりようがないほど徹底的に海図を調べ上げて、コースと避険線を設定してあるので、水先案内無しの初入港だが不安はなにもない。

ウェイポイント和歌山MC―白浜綱不知42nm
注:表中の方位は真方位
針路は西へ(帰航)2013.07.22 日ノ御埼をまわって南紀白浜綱不知へ_b0114415_2104563.jpg

避険線(赤色の破線)
WP1 N33:41.9830 E135:21.5650
WP2 N33:41.8642 E135:21.8991
WP3 N33:41.8134 E135:21.9402
WP4 N33:41.6752 E135:21.9008
WP5 N33:41.3164 E135:21.6268
針路は西へ(帰航)2013.07.22 日ノ御埼をまわって南紀白浜綱不知へ_b0114415_9545586.jpg

航海記 : 和歌山MC―白浜綱不知、42nm8.5時間
2013年7月22日晴れ 0550和歌山MC離岸、1420綱不知着

0550 出港
0600 風弱く、機帆走開始。5.6kn。日御碕は弱い南西の予報だ。
0610 錨泊中の本船が多い。本船の間を抜けて250°で下津沖に向かう。 
0630 4.8kn。
0745 和歌の浦湾を過ぎて湯浅湾に入るところ。風全くなくなりジブ巻いてしまう。5.2kn。濃霧だ。
0830 湯浅湾を過ぎたあたりで経緯度は33-59.933, 135-03.643。設定コースで走ってるのに陸に乗り揚げる方向に向かってる。10°西へ修正。灯台のある島はアシカ島。
0910 方杭沖。全く風がない。6.2kn。
0915 方杭沖でイルカ5-6頭の群れと遭遇。一頭だけ全身を見せてくれた。一緒に走ってくれるかと思ったが、反対方向に行ってしまった。残念。
0950 ベタ凪の日ノ御碕通過。7月11日にここを通過した時は大うねりで大変だったが。
1150 田辺湾沖北到着。中島観測塔まで7.5nm。約1時間半の航程。
1220 中速で5.2-5.4kn出ている。
1320 中島観測塔西到着。干潮2時間後だ。セールを下して機走でゆっくり中の島南東灯浮標の南に設定したWP S1に107°M(100°T)で向かう。

S1に向かうコースは潮の流れがあり針路を保持しにくかった。ヘディングと進路が異なるのだ。オーバーに言えば斜めになりながら進んで行く。

S1に向かって進んでいる時、畠島の左手に岩礁のようなものが長く出ているように見えたが、生簀を岩礁に見まちがえたようだ。
1158 S1付近到着。正面が畠島。畠島の左には岩礁が出てないことが分かった。畠島写真。 
1158 畠島の右手の小丸島、小丸島の後ろにホテル川久の派手な建物が見える。和歌山マリーナシティ―のケバイ建物がまた現れたかと思った。あそこでは建物のケバさと歩いている人たちの純朴な風貌のミスマッチが際立って居心地が悪かった。小丸島と川久写真。
1159 写真左手は中ノ瀬、加納という一連の岩礁地帯と思われる。遠目では正面も岩礁地帯に見えるが望遠で見ると生簀群とわかる。写真

1403 中ノ瀬と畠島の間のウェイポイントS2付近に到達。畠島の前にも生簀があるが、これとは別にS2からS3に向かって進んで行くと進行方向右側、ホテル川久と畠島の間に生簀群があるのだが、この生簀と畠島の間が比較的広く空いており水路が開けている。進行方向正面のS3方向は生簀の長い列でふさがってるように見えたので(地図で見れば水路が開いていることがわかるのだが、水平方向に見るからわかりにくい)、畠島と生簀の間の水路に入るんだったかな?と一瞬迷ってGPS画面を確認した。
避険線はそちらに行かないように線が引かれていたし、ルートは進行方向右側ではなく左手の生簀群に沿ってホテル川久方向に進むように示しているので、間違って入り込むことはなかったが、ルートを設定せずに目視だけで航行してたら迷い込んで低潮線に取り囲まれていたかもしれない。写真
S3まで来たら進行左側の生簀群沿いに進む。目的地は正面右前方に見えるホテル川久の左側の水路に入り込んだ先にある。写真

1420 白浜綱不知桟橋に無事到着。
浅瀬や険礁は海図、生簀はgoogle earth、経験者の航跡はDonさんのブログでチェックすれば安全なルートは引ける。そしてそのGPSのルート通りに入ればトラブルことはない。わりとわかりやすい単純なコースだった。事故を起こす人は海図をしっかりチェックしないで目視で入ろうとして暗岩や低潮線などに乗り揚げるのだろうと思う。

桟橋の奥に大きいヨットが1艇だけ係留していた。いい気なもんでクルーが大勢いるのに舫いを取ってくれるわけでもなく、ここの桟橋は予約が要るので予約でいっぱいだったら着けられないよと。
1445 係留を終えて管理会社に電話したら、気持ちよく受け入れてくれた。 ほどなく会社の人が来てくれて、丁寧に水、電気の取り方、付近の地理などについて説明してくれた。その際、混んでる時は横抱きになりますと言われた。すなわち混んでてもなんとかしてくれるということだろう。係留料は一泊2000円だった。
管理会社 田辺湾汽船 和歌山県西牟婁郡白浜町920-26 ℡0739‐43-5007

泊地記録
綱不知はほんとうに良いところだった。桟橋の隣に清潔な銭湯(天然温泉綱の湯)がありいつでも汗を流せるし、食事も喫茶もコインランドリーもすべて徒歩圏にあり何一つ不自由しない。観光名所なのに観光地ずれしてなく、地元の人が温かい。

綱の湯で汗を流した後洗濯物を持ってコインランドリーに行った。洗濯が終了するまでの時間近くの人に聞いてカフェZINに行き珈琲を飲んだ。ちょっと遠かったがとても感じの良い喫茶店だった。ご主人が今晩は海岸で花火がありますよと教えてくれた。白良浜海水浴場がすぐそばだった。何て読むのかと思ったら「しららはま」と読むそうだ。白砂の美しい砂浜だった。
洗濯が終わったら今度は乾燥だ。コインランドリーに慣れてないものだから時間がかかるのにうんざりする。下手をしたら半日仕事になる。コインランドリーの数軒先の喜楽という和食の店で早いけど夕食を食べた。評判の良い店のようだ。方杭のみちしおの湯のレストランでもやってたがこのお店でもクエ料理を出していた。和歌山県一帯でクエに力を入れてるようだ。


今航海で使用した入港ルートはDonさんの航跡をNewPec海図に落とし込んで検討させていただき、その上で自分なりに納得の行くルートをつくったもので、今回の航海で安全であることを確認したが、観測塔から畠島までのルートについては、帰港後に作り直した下記ルートの方が分かりやすくて良いかもしれない。安全度は変わらないが。

1)まず中島観測塔にアプローチする。北からアプローチする場合は特に問題ないが、南(周参見方面)からアプローチする場合は杓子岩等の険礁が番所鼻のかなり沖合までひろがってるので注意が必要。これらの険礁群を確実にクリヤーする為に磁針方位56°以上(※)で観測塔にアプローチする。(※)田辺ヨットハーバーの人は「磁針方位50度以上で」と言っているが、もう少し余裕を持たせた。

2)観測塔付近(周囲360°浅いところはない)まで行ったら、観測塔の南から中ノ島灯浮標を目指す。観測塔から灯浮標に直線を引いた時にその間の危険な個所は進行方向左にある中ノ島(水深2.5mの孤立危険物で目視では見えない)だけなので、観測塔の南から一直線で灯浮標に向かえば中ノ島を避けられる。干潮帯に乗り揚げる危険があるので観測塔から直接畠島を目指してはいけない。

3)灯浮標のそばまで来たら南にかわして(※)、畠島の北100m付近を目指す。その際今航海で設定したS1を経由して畠島に向かう必要はない。直行すればよい。畠島の周辺には低潮線など目には見えない浅所があるが北に100m近く離せば乗り揚げることはない。
※灯浮標は中ノ島の南東の位置にある。正式名称は田辺港中ノ島南東灯浮標だ。これは東方位標識だが、灯浮標の東だけでなく南(進行方向右手)も安全だ。

4)畠島付近まで来たら畠島を100m離しながら南に廻りこんで、あとは生簀の間を進むことになるのだが、目視で航行するよりも今航海で設定したS2~S6ウェイポイントに従って入港する方が安心だ。
by mantenbosisan | 2013-07-29 02:35 | 針路は西へ2013 | Trackback | Comments(0)
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