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満天☆の海-2

アンカリングの根掛かり対策

中村技研のHPで紹介している方式以外は2018.08.22追補。

アンカーラインをクラウンから取ってシャンクに結ぶ方法
これはアナポリス式シーマンシップ(The Annapolis book of seamanship)で紹介されていた方法で、通常はアンカーラインのチェーンをシャンクの先端から取るのだが、そうしないでクラウンのリングから取り、シャンクに沿わせてシャンク先端のリングに針金(又は細紐)で縛って沈める方法だ。根掛かりしてなければそのまま揚がって来るが、万一根掛かりした時は、船をアンカーの真上に持って行き、アンカーラインを思いっきり引いてシャンクに結んだ針金を切って(切れなければウインチにかけて引張って切る)、クラウンから引き上げるやり方だ。
錨泊中にシャンクに結んだ針金が切れたらアンカーが抜ける心配があるので、針金の太さはいろいろテストして決める必要がある。2013年7月鞆の浦の仙酔島に寄港し、この方法でダンフォースタイプアンカーを使ったスターンアンカーの槍着けで一晩過ごした時、突風混じりの強風に襲われたが切れることもなく無事だった。しかし、このやり方でバウアンカーの振れ回しで一泊する勇気はない。振れ回しでアンカリングするスペースがあるならアンカーブイを使った方が確実だろう。


この方法はどんなアンカーにも使えるというものではなく、中村技研のバルカン・デルタ・ストックアンカーは着床時にどちらの面が上になるか下になるかわからず、もしストックがチェーンを抑え込んで着床したらアウトだ。
一方、ダンフォースタイプのアンカーは、ぶら下げた時点でチェーンがついた面が必ず上になり、着床時点で裏表がひっくり返ることはないのでこの方法を使うことが出来る。
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双綱方式

双綱方式の場合も、ダンフォースタイプならクラウンから取った双綱がフルークの下敷きになって着床する心配はないので、問題なく使えるが、やはりバルカンデルタストックアンカーはストックが双綱を抑え込んで着床するかもしれない。クラウンから取った双綱をストックの先端に簡単に切れる弱い細紐で結わいておけば、もしかしたら良いのかもしれない。双綱がストックに抑え込まれてなければ、根掛かりした時に双綱を強く引いて紐を切ってクラウンから引き上げる。

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アンカーブイ方式
PLASTIMOで25000円でりっぱなアンカーブイを販売しているが、中村技研ではブイとシャックルを使ったやり方を紹介している。
この方法はほとんどのアンカーに使える汎用性の高いやり方だ。
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アンカーブイ方式の引き揚げロープの長さ
水深5mなら、干満差(仮に2mとする)、海面からデッキ迄の高さ1m、デッキ上で引き上げるための長さ2mを加えた計10m以上、
水深10mなら、干満差(仮に2mとする)、海面からデッキ迄の高さ1m、デッキ上で引き揚げるための長さ2mを加えた計15m
は最低必要ということから、引き揚げロープの長さは余裕を見て20mとしたい。



以下は中村技研のHPで紹介している方法

アンカーがどこにあるのかを示すためのブイを取り付ける事で不意なアンカーロストを防ぎ、 根掛かりした場合にはアンカー引き上げ用の尻手ロープ(シッテロープ)として利用し、メインロープの切断による安易な捨て錨を防ぐ方法をご紹介しますのでご参考下さい。


1、アンカーブイを事前に取り付ける場合

ポリタンク(浮き)とシャックルを利用する事でメインロープとシッテロープまたはシッテロープ自体が絡む事無くシッテロープを設置でき、根掛かりした時はシッテロープを引く事で容易にアンカーを回収する事が出来ます。
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2、アンカーブイを取り付けていない場合

 メインロープを充分引き上げてアンカーのシャンクを上に向けた状態で、重り(スパナやシャックル)を取り付けた曳きロープの輪をくぐす。ポリタンク(浮き)にメインロープを 結び艇をアンカーの後ろ側へ回してロープを引けばアンカーを引き揚げる事が出来ます。
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こんな面倒なことやるくらいなら最初からブイを取り付けておいた方が良いと思うけど、この方式も覚えておいた方が良い。昔、海光丸さんからロープの輪ではなく鉄のリングを用意していると聞いた記憶がある。おそらく、最初から引き揚げロープを付けた鉄の輪をデッキ上のアンカーラインに通して準備しておくのだろう。実際に使ったことはないと言っていたが。



by mantenbosisan | 2016-06-15 22:10 | 係留・離着岸・アンカリング | Trackback | Comments(0)
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