満天☆の海-2

槍着け演習(シングルハンド)-改定ー

ー2009年5月27日掲載の「槍着け演習(シングルハンド)を修正したー

出港前準備


2012年10月、スターンパルピットに設置したアンカー+アンカーチェーンに接続したアンカーラインはコックピットに置いた籠に入れていつでも投錨できるようにした。従ってそれまでやっていた出港前のアンカリング準備作業は不要になった。出港時チェックのみ。

漁港内で槍着けする時のカケスの根掛かり防止策はクラウンから取ったチェーンを、シャンクに沿わせてシャンク先端のリングに針金で縛る方法だ。万一根掛かりした時にはロードをウインチで引き揚げれば針金が切れてクラウンから揚がってくる。この方法はダンフォースタイプのアンカーには有効だが、中村技研のストックアンカーには使えない。また、台風などで海が荒れてる時もロードが煽られて針金が切れないかちょっと心配なので、そんな時は双綱の方が無難だろう。

尚、ロープメーカーにロープの保管方法を聞いたら、ロープはコイルして保管せず、籠の中に上からランダムに入れて、ロープ自体が自然に重なって行くのに任せるのが良いとのこと。そうすれば絡むこともないので、使用前に絡みを取るとかの作業も不要。


目的地到着

水深をチェックしながら港内を流して全体の様子を観察しながら以下を決定する。
①着岸予定地点と係留設備を確認する。(岸壁は空いていてもそこに係留設備あるとは限らない)
②風波の強さを考えてスコープ(水深に対するアンカーラインの長さ)を検討して投錨予定地点(岸壁から何艇身か)を決める。
③投錨予定地点から係留予定地点までのコースを微速で走ってみて、風の影響をチェック。

いったん岸壁から離れて投錨準備

バウの係留ラインを2本スタンバイさせておく。
バウが岸壁にぶつかって損傷しないようにバウ前面に大型フェンダーをつける。
アンカーをアンカーホルダーから外して舷側にぶら下げて(ハルに当たらないように)チェーンストッパーで留める。

アプローチ & アンカーレッコ

着床時アンカーの上にアンカーチェーンが団子になるのを防ぐ為にゆっくり前進しながら2回に分けてアンカーを沈めるのがシングルハンド操船のポイントだ。

着岸予定地点と投錨予定地点の直線上のコースに艇を置き、舵をオーパイに任せて微速又はニュートラルで投錨予定地点に向かう。

投錨予定地点の1艇身から半艇身手前でアンカーをゆっくり沈めて行き、海底から1mくらいのところで一旦止めてチェーンストッパーに引っかける。
海面からデッキまでの高さがほぼ1mなので、水深が5mなら5mのアンカーチェーンを目いっぱい出してチェーンストッパーに掛ければアンカーは海底からほぼ1m上のところで止まる。
カケスの水深計センサーは水面下40㎝にあるので水深計表示値+0.4mが水深となる。すなわち水深4.6mの表示が出たら5mと読み取る。
フォートレスアンカーの場合は軽いので微速前進では速すぎてヒラヒラと水中を舞ってなかなか沈まない。艇をほぼ停止させる必要があるかもしれない。

投錨予定地点にニュートラルで接近して来た場合は、ギアを入れて微速で進みながらアンカーを着床させる。
アンカーレッコは艇を停止させて行うと書いてある本が多いが、シングルハンドの場合は止めないで行う方が失敗がないと思う。また、アンカーを落とすという言い方をするが、手を離して海中にアンカーをドボンと落としてはいけない。チェーンを手繰り出しながらスルスルと沈めること。クルーの大勢いるヨットは大声でレッコーと叫んでるが、あれではビックリして思わずドボンとやってしまう。

アンカーが着床したらアンカーラインを弛ませないように、風がある時は流されて予定のコースから外れるので風に負けないくらいの強い速度を維持して真っ直ぐに目標地点に向かう。

アンカーが十分効くくらいまでロードを出したら(下図b地点)、ギアは前進に入れたまま、いったんクリートに巻きつけてロードにテンションをかけ、アンカーを海底に食い込ませる。アンカーが効いてる時は半艇身くらい進むまでの間に(下図c地点)ロードが張り、艇は停止し始める(完全に停止させないように)。アンカーを引きずっている場合は(ラインが海面から出て来るあたりが水を掻くのでわかる)、戻ってやり直す。

アンカーがしっかり効いてることを確認したら再びアンカーロードを徐々に出しながら接岸する。


ケースA 
投錨位置は岸壁から4艇身とし、アンカーが食い込んだことを岸壁から0.5艇身迄に確認するケース
(これは、着岸予定地点の周りが空いており、アンカーが効いてない時には他艇にぶつからずに戻れる場合だ。c地点まで岸壁に接近して、もし両隣に船がいるとしたら引き返すのが大変になる。)

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ケースA スコープ表

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ケースB 
投錨位置を岸壁から4.5艇身とし、アンカーが食い込んだことを岸壁から1艇身手前迄に確認するケース
(着岸予定地点の両隣に他艇がいる時に引き返して投錨をやり直すには、岸壁の1艇身手前に到達する迄には引き返したい)
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ケースB スコープ表

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by mantenbosisan | 2012-10-27 22:40 | 離着岸&アンカリング