満天☆の海-2

操船手順書ー2ー3 ファーリングジブの展開と巻き取り時の注意点

最初は知らないためにしょっちゅうトラブってた。トラブルを起こしながら覚えてきたのだが、しかし分かっているなら同じ轍を踏む必要もない。「ジブファーラーの仕組みとトラブル対策」 の中に書いたことを、抜き出してまとめ直した。

A)ジブ展開時に注意すべきこと
風の強い時に起こりやすいトラブルだが、セールを展開する時に不用意にファーリングラインのシートストッパーを解放してジブシートを引っ張ると、風圧で一気にセールが展開し、ファーリングラインがキンクした状態でドラムに巻き込まれやすい。こうなるとセールを巻き取れなくなりにっちもさっちも行かなくなる。
これを防ぐには、一気にセールが出て行かないようにファーリングラインをウインチに一巻きか二巻きして片方の手で持ち、もう一方の手でジブシートを引いて行く。

B)ジブ展開中に注意すべきこと
ジブを激しくシバーさせないこと。風上側のジブシートをクリートせずにたるませたままの時に、ジブが激しくシバーするとジブシート同士が絡みついてしまうトラブルが起きる。強風時のタッキング時、リーフ時、ファーリング時など要注意。
強風時のタッキング完了後風下側のシートをウインチにかけて巻き込もうとしてうっかり手を滑らせた時などジブが大暴れしてジブシート同士が絡みついてしまう。急いで風下側のシートをタイトに引いてシバーを止めないとシート同士が硬く団子状に絡みついて解くのが大変になる。操作時以外は風上側のジブシートは余分なたるみを取ってクリートしておいた方が良い。

C)ファーリング時に注意すべきこと

1)バックステーを引いてからファーリングする
バックステーが緩んでいるとフォアステイがサギングを起こしており、フォアステイにかぶさってるフォイルもたわんでいる。そんな状態でジブを巻き込んでもきれいに巻きこめないし、何よりフォイルの中のフォアステイを傷めてしまう。バックステイを引いてジブハリがピンと張った状態でファーリングすること。巻き終わったらバックステーを緩めるのを忘れないこと。

2)ジブハリのテンションを抜いてからファーリングする
帆走し終わったらジブのラフにテンションをかける必要はないのだから帆走後ジブを収納する時にはジブハリを緩めるくせを付けておく。帆走後もジブハリを引きっぱなしにしておけばラフは伸びきってしまう。

3)アビームくらいに落としてファーリングする
風が強い時にクローズホールドでジブを巻きこもうとするとジブが暴れて大変だ。ジブシート同士が絡み合って団子状になることもある。強風時はアビームまたはそれ以上に上り角度を落としてやると良い。上り角度を落としてセールが暴れない程度に風を抜きながらファーリングラインを引き込んで行く。

4)ウインチハンドルを使わずに手で引き込む
手で引き込むことによって何かに引っかかってたりするトラブルを発見できる。ウインチハンドルを使って巻き込むとトラブルに気付かずセールを破いてしまったり、ファーラーに深刻なダメージを与えてしまう恐れがある。
だから、風を抜いているにもかかわらず手で引き込めないくらいのロードがかかっている時はまず原因を調べる。ファーリングラインがドラムの中で絡んでいたりするとやっかいだが、たいていはジブシートがウインチか何かに引っかかってるような単純なトラブルだ。それらの障害を取り除いてから再度引き込んでいく。

5)ジブシートにテンションをかけながらファーリングする
風が弱い時や湾内までセーリングで入ってきてファーリングする時は巻き込みが緩くなりがちだ。ジブシートを軽く引っ張りながら(ジブが風をはらんでいるのと同じ状態にして)ファーリングしていけばタイトに巻き込める。



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by mantenbosisan | 2011-10-10 00:28 | 操船(主にsinglehand)