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満天☆の海-2

ミキシングエルボー

ミキシングエルボーはエンジンの排気マニホールドに接続している太いL型の鋳鉄製パイプのことで、内部は二重構造になっていて真ん中に排気の通路があり、周囲に冷却排水のジャケット(流路)が鋳込まれている。エンジンを冷却し終わった排水はこの流路を流れながら排気を冷却し、最後に排気通路に入って排気と一緒にエルボーから吐出する仕組みになっているのだが、排気通路への出口が塩の結晶や排気のカーボンで詰まって塞がれてしまうことがある。ここが詰まると排水は出口を失い、冷却水の循環がストップしてしまうのでエンジンが過熱して排気口からは排水が出ず、代わりに湯気(白煙)が出ることになる。カーボンが排気通路そのものを塞いでしまえば当然吸気もうまく行かなくなり黒煙も出る。

また、ミキシングエルボーの中の排水流路と排気通路の間の隔壁が経年劣化で腐食して(あるいは電蝕が原因で?)脱落するトラブルも聞く。その場合は、エンジンを停止した時に排水がエンジン内の排気マニホールドに吸い込まれてバルブシートを錆びつかせたり、燃焼室に入り込んでエンジンに深刻なダメージを与えることになる。

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ミキシングエルボーは5年くらいで取り替えた方が良いようだが(10年と言う人もいるが)、定期的にミキシングエルボーを外して内部の点検掃除をしておけば交換が必要かどうかは分かるし寿命はもっと延びるはずだ。なので、中古艇を買う時は、ミキシングエルボーの使用年数や、きちんとメンテされていたか等チェックした方が良い。何もチェックせずに購入すると運が悪ければ上記のようなトラブルに見舞われることになる。



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冷却水のエンジンへの逆流トラブルはウオーターロックでもある。⇒ウオーターロックは要注意
ミキシングエルボーの分解掃除の模様をアップしてあるブログ⇒ フリッカの一日イチマイ







2009年1月2日金曜日

ミキシング・エルボーの掃除

1GM10 のマニュアルによるとエルボーは250時間ごとにクリーニングするように書いてある。

これはエルボーとエンジン本体の間に挟むガスケット。ガスケットはメタル・コアの両面に銀パラ(スキーの銀パラではない)のコーティングを被せたもの。画面右が新品、左は使用済み。




外したエルボーのエンジン側取り付け口。フランジについているのは古いガスケットの銀パラ。エルボーの口から管内に厚さ5-6mmの油性カーボン(スス)が層になって付着している。エンジン稼動193時間でこの状態。





外したエルボーの出口側。層になって付着した真っ黒いススで分かりにくいが、内側の菅と外側の菅の間のスペースはまだ塞がってはいない。(写真をクリックして拡大すると分かりやすい。)








エルボーを取り外したエンジン排気口。

外したばかりなので排気口のまわりにガスケットの銀パラが付着したままだ。


排気口自体もエルボー同様、油性のススが層になって付着している。これも忘れず清掃・除去しなくてはならない。





エルボーから取り出したススの固まり。











煙突掃除屋のワイヤ・ブラシの小型版で行うべき作業だろうが、それがなかったので先ず先の平らな細身のドライバーを注意深くゆっくり押すような形で大部分のススを徐々に剥ぎ落とした。結構やりやすい作業だった。それを両方の口から行った後、ラニヤード(細紐)を両端から引っ張ってゴシゴシ、最後はタオルを両端から引っ張ってゴシゴシ。最後の点検で部分的に残ったススをまたネジ回しで軽くはがしてきれいにした。尚、紙の上、画面左の小さい山はフランジから剥ぎ落とした銀パラ。

清掃後のエンジン側取り付け口。
画面左は清掃後のエルボー、右はスペアとして購入してある新品のエルボー。









新品のエルボーがあると、エルボー清掃時の参照用としても役立つ。新品を見てその形状が分かれば、この部分はまだ力を入れてドライバーで掘り進めていいな、とか、エルボーの取水口の菅の内側のあたりは少し盛り上がっているので注意して作業しなくては、とか、参考になり、自信を持って作業をすすめることができる。万が一エルボー本体を傷つけてしまったり、腐食で空いた穴を発見したりした場合、新品の方を装着すれば良い。

清掃後の出口側。
画面右が清掃後のエルボー、左がスペアとして購入してある新品。今後もエルボーを約200時間毎(または2年毎、どちらか早い時期)に清掃してみる。尚、ガスケットは当然清掃時毎回新品との交換が必要。







by mantenbosisan | 2011-03-08 00:59 | エンジン整備 | Trackback | Comments(0)
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