エンジン温度が低すぎると青白煙
追記あり:2020.5.21
財団図書館1級舶用機関整備士指導書2.6 排気ガス色の異常2)青白色が出る(4)過冷却に次のような記述がある。
寒冷時等においてエンジン温度が低いとエンジンの主要運動部の熱膨張が不足して大きな隙間で運転されるために、オイル上がりやオイル下がりなどにより潤滑油が燃焼室内で燃えて排気ガスが青白色化する
一般財団法人環境優良車普及機構ライブラリのページにはこう書いてある。
低負荷時や低温始動時などは燃焼が不活発となり、燃料及び燃焼室内に入り込んだ潤滑油が完全に燃焼せず排出されるために青煙や白煙が発生する。低・中負荷時に排出されやすい青煙は燃料の炭化水素が一部酸化したもの、低温始動時に発生しやすい白煙は、燃料や潤滑油が未燃焼のまま排出されたものです。
上記二つの資料の言ってることを総合すると、寒冷時等で、エンジン温度が低い時には主要運動部の熱膨張が不足して一時的にオイル上がりやオイル下がりが起きて青白煙が出るが、オイル上がりやオイル下がりを起こさないにしても、エンジン温度が低いために燃焼が不活発になるので燃料が未燃焼のまま霧状になって排出されて白煙になったり、一部酸化されて青煙になったりするということだ。
良くお世話になってるヤンマー代理店からも同様の話を聞いた。
無負荷ではエンジンが暖まらないのに、中速でエンジンを回すと冷却水循環量が増えてエンジンが過え過ぎるので、燃焼状態が悪くなって青白煙が出る。
低回転では冷却水循環量が少ないので、高速回転時には冷却水循環量が多くなるがエンジン温度も高くなるので、青白煙は出ない。
また、機走中でも、中速にすると青白煙が出ることもあるが、これはやはり循環水量が増え過ぎてエンジン温度が低下するからでエンジン回転を上げれば青白煙は消える。
尚、エンジン始動時に煤けた灰色煙が出るのは当たり前…
なのだそうだ。たいした買い物もしないのに、いつもいつもいろんな勉強させてもらいありがたい。
2020.5.21追記
エンジン温度が上らない要因としては寒冷時、無負荷運転の他にサーモスタットの故障(開いたままで閉じない)も考えられる。サーモスタットのチェックは、外して熱湯に浸けて設定通り※の温度で開閉するかテストすればわかる(1GMの水温センサーは水温65°で警報音を鳴らし、58°で鳴り止むように設定されている)。
過冷却対策として冷却水の循環量を減らすには、冷却水取り入れ口のバルブを全開から少し閉じてみたら良いと思う。

