グランドパッキンが燃えた…??
経緯
瀬戸内海航海直前の2013年6月24日、機走中に黒煙発生。排気管からの黒煙と思っていたが、帰港後焦げ臭いのでエンジンルーム正面の扉を開けたら煙が出て来た。排気がエンジンルーム内に漏れるはずがない。何かがエンジンルーム内で燃えたはずだが見つけられず。その日は別に予定があったので翌日改めて調べることにした。
翌朝バケツ一杯ほどのビルジが溜まっていた。異常事態発生だ。
スタンチューブを見たら間断なく漏水しており、燃え残ったと思われる黒ずんだ極薄のプラスティックがシャフトに巻き付いていた。凹凸などないきれいな円筒形で底を抜いたフィルムケースのような形状をしていた。
また漏水を起こしているのだからグランドパッキンも燃えたのは間違いない。直ぐにグランドパッキン交換作業に入る。海上での作業なので、安全を考えて一番奥のグランドパッキンはそのまま残して、手前のパッキンをかき出して新しいパッキンを2個補充。漏水止まる。
ほぼ1週間後、異常ないことを確認して7月2日瀬戸内海に向け出航。
ヤンマー代理店からは正規のグランドパッキンではないおかしなものを巻きつけていて、それが燃えたのだろうと言われたが、グランドパッキンは2004年から9年間同じ製品を使っていたのでそれはあり得ない。考えられるのは、何かがシャフトに絡みついて摩擦熱で燃えて、その熱でグランドパッキンが溶けたということだろう。ではその何かとは何で、いったいどこで燃えたのか?考えられるのは下記2点だが…。
1)海中の浮遊物がシャフトに巻き込まれてパッキン箱の中に入り込んで燃えた?
海中を漂っていた釣り糸やビニールテープ/シートのようなものがシャフトに巻き込まれてパッキン箱の中に入り込み、摩擦熱で燃えたのでグランドパッキンもいっしょに燃えた?そして溶けた残滓がシャフトとパッキン押さえの狭い隙間から極薄の筒状に成形されて船首側に出てきた?なんてことがあるだろうか??
2)船内の異物がシャフトに巻き込まれて燃え、その熱でグランドパッキンが溶けた?
エンジンルームに置き忘れていたビニールテープ/シートなどがシャフトに巻き込まれてパッキン押さえに押し付けられて摩擦熱で燃え、燃えカスがそのままシャフトに巻き付いて残っていた?燃えたのはパッキン箱の外だが、パッキン押さえが過熱したためにグランドパッキンが焼けた(溶けた)のか?ないことはない気もする。
しかしどちらにしても、シャフトに巻き付いて残っていた物のことを考えると納得がいかない。原因究明は出来ないままだったが、下手をしたらエンジンルームに燃え広がっていたかもしれないし、グランドパッキンが燃えたことに気付かずにいたら、漏水が続いて大変な事態になっていたので、航海出発前に事態を収拾出来たことは幸運だった。
教訓
エンジンルームは暗いので見えにくいが、作業後は置き忘れがないことをよーく確認すること。
グランドパッキンの予備を常備しておくこと。
時々は、シャフトに巻き付いている釣り糸などがないか確認すること。

