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満天☆の海-2

FRP積層補修手順

注1)ここでは表面が削れた状態の補修方法をまとめた。
注2)穴が開いた場合は表裏両方から補修する必要がある。補修方法は別途まとめる。
注2)ゲルコート層の表面の浅い軽い傷はパテで補修する。補修方法は別途まとめる。
注3)同じポリエステル樹脂でもサーフボードに使うポリエステル樹脂とヨット、ボートに使うポリエステル樹脂は異なる。従って補修方法も硬化剤混入量も異なる(サーフボード用樹脂の硬化剤混入量はかなり多い)。

手順
サンディング⇒FRP積層⇒サンディング⇒ゲルコート塗布⇒サンディング⇒バフ掛け

準備する物
・電気サンダー
・サンドペーパー(60~320番)-樹脂研磨用
・耐水ペーパー(600~800番)-ゲルコートの研磨用
・ポリッシングコンパウンド-ゲルコートのバフ掛け用
・当て木-ゴム製、ウレタン製、又は角を丸くした厚板
・角材-仕上げ研磨時に使用。補修範囲全体を一度に研磨できるくらいの大きさ

・ポリエステル樹脂
・ゲルコートとスチレンモノマーパラピン
・ポリパテとヘラ
・硬化剤-樹脂の量が少ない場合は硬化剤の量も少ないので1滴、1滴、滴下できるタイプの物が良いー竹内化成にあり。樹脂、ゲルコート、ポリパテとも同じ硬化剤。
・計量カップ(樹脂を計量して、その中に硬化剤を入れて攪拌)
・攪拌用の棒(割り箸でも可)
・刷毛(巾5-10cm)-ポリ樹脂用、ゲル用を使い分けられるように何本か用意しておいた方が良い。補修範囲が大きい時はローラーが便利。
・アセトンと洗浄容器2個-アセトンを二つの容器に入れておく。一つは使用した刷毛等の雑洗い用、もう一つは仕上げ洗い用。

・マスキングテープ-幅広のマスキングテープとビニールシートが一体になっているマスキングテープ
・ダンボール-ガラスマット等に樹脂を塗布する時に使用

・帽子
・ゴム手袋
・マスク(花粉予防用のマスク)
・作業メガネ
・長袖長ズボンの使い捨て作業着

1 損傷部分のサンディング
手でサンディング(60~120番)も可能だが、電気サンダー、グラインダー等があれば作業能率が上がる。
・損傷部分はヒビが見えなくなるまで削る。
・樹脂の接着面を広くとるため、損傷部分の縁を120番位でサンディング(スカーフ取り)
・周辺のゲルコートの表面を240番位でサンディングする。この目的は樹脂が接着するように表面を荒らすことなので軽くサンディングする。
・全体をなだらかな形状にしてガラスマットのおさまりがいいようにする。

2 積層計画
何枚積層するか決める。
3枚迄なら全部マット、4枚なら全部マットか、又はマット3枚にクロス1枚。

3 マスキング
樹脂の塗布前に補修する部分のまわりをマスキングテープを使って覆う。
場合によりマスキングテープ+新聞紙。

4 マットの裁断
繊維方向に配慮して手で裁断するのが理想的だが、実際やってみると難しいので鋏で裁断する。
1枚目は補修部分より一回り大きく、2枚目は1枚目よりやや大きく、3枚目は2枚目よりやや大きく、という具合に少しずつ大きくカットする。

5 樹脂調合
樹脂を計量カップに入れて計量し、計量カップにいれたまま硬化剤を滴下し(条件により異なるが1~4%)、よく攪拌する。できるだけ気泡を入れず充分にまぜる。

樹脂量
正確には樹脂量はガラス繊維の重さで決める。
マットだけの場合は⇒マット重量x2=樹脂量
マット+ロービングクロスの場合は⇒マット重量x2+ロービングクロス重量=樹脂量

大まかには補修面積10‐15cm位の範囲をマット3枚積層する場合で樹脂量50g
 
硬化剤混入量:関東地方基準
春、秋、気温20~25度の時
樹脂1kgに対し5~8cc
樹脂100gに対し0.5~0.8cc
樹脂50gに対し0.25~0.4cc

夏(25度以上)
樹脂1kgに対し4~5cc
樹脂100gに対し0.4~0.5cc
樹脂50gに対し0.2~0.25cc(目安は3~5滴))


樹脂1kgに対し7-10cc

樹脂に硬化剤が混入すると徐々に化学反応を起こし硬化が始まるので、積層作業は手早く30分以内に終了する。

6 塗布・積層
・研磨した補修部分(積層面)に樹脂を軽く塗布し、その上にマットを貼り付けて、マットの上から樹脂を塗る。
または、ダンボールやベニヤ板の上にマットを置いて、その上で樹脂がマットに十分滲みこむように塗ってから、積層面に貼り付けても良い。
・脱泡:小さな面積なら最初のマットは刷毛で押さえつけるだけでよい。
・2枚目、3枚目と順番にマットを貼り付けて行く。2枚目以降の脱泡は脱泡ローラーを使ってしっかり空気を抜く。マットの上からこすりつけながら内部の空気を押し出すように、何度も往復させる。きれいに透き通った状態になったら脱泡完了。
繊維を浮かさないように注意すること。
空気が混入すると剥離や、強度不足になる。

(脱泡ローラーがない時は割箸などを使うという手もある)

積層面が周りよりも盛り上がるまで積層していく。

積層数が3枚の時は全部マット。
4枚の時は、ロービングクロスは接着力が弱いので1枚目にマット、2枚目にクロス、3・4枚目はマットにする。
それ以上積層する場合も、1枚目と最後の2枚は必ずマットにする。
また、ロービングクロスは接着力が弱いのでロービングクロス同士を重ねないようにすること。
ロービングクロスは上下のマットよりも一回り小さくしてマットからはみ出さないようにする。接着力が弱いのではみ出したところから剥がれだす恐れがある。

ロービングクロスを一番上に持って来ない理由は、サンディングした際、クロスのストランド(ガラス繊維の束)が切れて強度が低下するのと、防水性がマットよりも劣るからだ。

尚、何枚も積層する場合、全部マットではなく、クロスをマットの間に挟んだ方がハイブリットな構造になって、強度は増す。

7 硬化確認
爪を立てて傷つかなければ硬化完了。

8 サンディング
サンドペーパー、あればサンダーで整形する。サンドペーパーは積層中心部分は60番~120番、縁部分は120番~180番、修理して無い部分との境界あたりは240番。

9 パテ入れ
ケースバイケースで。必ずやらなければならないわけではない。小さい凸凹ならゲルコートで埋まる。

10 ゲルコート塗布
別紙ゲルコート塗布手順にまとめる
by mantenbosisan | 2007-10-03 23:53 | FRP | Trackback | Comments(0)
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