人気ブログランキング | 話題のタグを見る

満天☆の海-2

サーモスタットの点検と交換

サーモスタットの点検と交換
サーモスタットの点検と交換_b0114415_16151137.jpg

1)サーモを取り外して点検
ボルトを緩めてカバーを外し、サーモスタットを取り出す。
塩で固着していたらプライヤーではさんで引っ張す。

2)サーモの点検

2006.4.17取り外したサーモスタットは弁が開きっぱなしになっていた。これはサーモスタットを取り外して使用しているのと同じ状態で、エンジン内を通った冷却水がそのまま排出され、新しい冷却水が絶えずエンジン内に供給され続けるので過冷却の心配がある。

逆に弁が閉じっぱなしになっている場合は冷却水の出口を塞いでいる状態だ。出口がふさがれているため冷却水は出ることが出来ずエンジン内を循環し続けるので、新しい冷却水がエンジン内に入れずにそのまま放出される為オーバーヒートになる。



サーモスタットの点検と交換_b0114415_1432099.jpg

サーモスタットの点検と交換_b0114415_1912885.jpg

下はDONさんのブログからお借りした写真(すみません勝手にお借りしました)
サーモスタットの点検と交換_b0114415_21293351.jpg

3)サーモの取り付け
①取り付け部分の掃除=取り付け部分の汚れをカッターナイフの背やマイナスドライバー等を使って削り落とす。傷つけないように注意。

②パッキンをつけてカバーをボルトでとめる。取り付け部分が凸凹状に荒れてなければパッキンにはシリコンを塗らない方が良い。塗る場合は極薄く塗ること。厚塗りすると蓋がしっかり締まらず締め付け不良になる恐れがある。パッキンはエンジン防蝕亜鉛のパッキンと共通。
最初は緩めに締めておき、ホースを取り付けてからボルトをしっかり締める。
サーモスタットの点検と交換_b0114415_2393132.jpg
この向きに合わせて取り付けたのだが、特にサーモスタットの取り付け方にどことどこを合わせるというような決まりはないとのことだ。

サーモスタットはよく故障するので、故障を嫌がりサーモを外してしまう艇もあるが、その状態ではアイドリング時などの低温時でもエンジンを冷やし続けるので過冷却になりエンジントラブルを引き起こす恐れがある。

海水温の高い関東以南の場合、出港前に短時間暖機運転するだけならサーモを外していても大きい問題はないようだが、停泊時に長時間エンジンを回して充電することが多い艇はサーモスタットは外さない方が良いだろうとのこと(仁科ヤンマー)。






……………………  ……………………  ……………………
海水冷却経路の一例とサーモスタットの仕組み(3S級舶用機関整備士指導書)

海水冷却経路
 海水でエンジンを直接冷却する方式で、海水の流れる経路の一例を2・114図に示す。海水は船底にあるキングストンコックより冷却水ポンプにより汲み上げられ、潤滑油冷却器を通り冷却水分配管よりシリンダ下部に入り、エンジン本体、シリンダヘッドを冷却して船外に排出される。
 図では経路の途中に温度調整弁(サーモスタット)が追加してあり、サーモスタットの働きにより冷却水を設定した一定の温度になるまでは船外に出さず内部を循環させ、水温を設定温度に保つようにしたものである。これにより過冷却によるエンジンのトラブルを軽減することが出来る。
 なお、温水戻し管の途中に水量調節弁を入れ手動により温度調節を行っているものもある。海水は55℃を越えるとカルシウム分が折出し冷却が悪くなるので、それ以上にならないよう注意が必要である。
サーモスタットの点検と交換_b0114415_19215435.jpg


冷却水温度自動調整弁
 一般にサーモスタットと呼ばれるワックスペレット式の弁であり、冷却水集合管の出口付近に設けて、冷却水の温度が設定温度より低く各部の熱膨張が不十分の間は、冷却水をポンプの吸入口に戻して冷却水を循環させ、水温が設定温度まで上がり、主要部が十分に熱膨張して適正なスキマを保持してくると弁が開いて排水又は熱交換器へ流し低温の冷却水を供給し水温を下げる働きをする。これらの動作が自動的に行われるものであり、冷え過ぎや過熱などのトラブルを予防する装置である。
サーモスタットの点検と交換_b0114415_15464212.jpg

サーモスタットの点検と交換_b0114415_1547742.jpg

サーモスタットの点検と交換_b0114415_15472634.jpg
資料:日本財団図書館 3S級舶用機関整備士指導書
http://nippon.zaidan.info/seikabutsu/2002/00200/contents/023.htm





by mantenbosisan | 2006-04-17 20:46 | エンジン整備 | Trackback | Comments(0)
名前
URL
削除用パスワード

※このブログはコメント承認制を適用しています。ブログの持ち主が承認するまでコメントは表示されません。