満天☆の海-2

カテゴリ:針路は西へ2013( 24 )

綱不知桟橋の田辺湾汽船電話番号訂正

「針路は西へ(帰航)2013.07.22 日ノ御埼をまわって南紀白浜綱不知へ」の中で綱不知桟橋の管理会社 田辺湾汽船(和歌山県西牟婁郡白浜町920-26)さんの電話番号を間違えて記載してました。正しい電話番号は ℡0739‐43-5007です。

和歌山マリーナシティーさんからの指摘で間違いに気が付きました。ご迷惑おかけしました。
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by mantenbosisan | 2014-06-28 02:01 | 針路は西へ2013

針路は西へ(帰航)2013.07.27 駿河湾に入り安良里へ

記録写真は満天☆の海対応頁へ
航海記 : 福田―安良里 49マイル 8時間40分 5.7ノット
2013年7月27日 濃霧、0450離岸、1330安良里入港、到着時HM143.1


0450 離岸
0510 セールアップ。機帆走開始。7.3kn、7.5kn、8kn。エンジン止める。6.2-6.4kn。

御前崎まで北東から北北東の風で最も走りやすいクローズリーチで快走だった。いったい御前崎灯台は何ノット吹いてるんだろう?と思って海保MICSを見たら、全然風がない。灯台の風速計が故障してるんじゃないか?海岸から2マイルくらいか離れるとこんなにも違うものだろうか?
この航海は風が吹き過ぎるか吹かなすぎるか、そしてちょうどいい風の時は真正面、ということが多かったが、最後の最後で良い風をもらった。こんな良い風が沖に吹いてることを誰も知らないに違いない。エンジンの音を聞かずに走らせるのは本当に気持ちが良い。
クルージングとデイセーリングの走らせ方はまるで違う。前者は安全第一、予定時刻までに到着することが最優先なのでエンジンを併用することが多く結構ストレスになる。後者は気持ちよくセーリングすることが最優先で通常はエンジンを使わない。オートパイロットもGPSも使わないのでバッテリーの心配をする必要がないからだ。

0730 GOZEN3(GPS33)までの15マイルを2.3時間、6.5ノットで走ってしまった。
ところで、このGOZEN3のウェイポイント位置は御前崎灯台の南西なのだが、その時は、御前岩灯標の南のGOZEN2だと完璧に思いこんでいた。名前が御前岩のgozenだったし。(反省:混同するような名前を付けてはいけない。帰港後ウェイポイントを変更した。)

どうして御前岩灯標が見えないのだろう、濃い霧が隠してるのだろうか?
ここで変針して針路を安良里に向けてよいのだが、御前岩灯標を確認しないで北東に変針したら下手したら大根バエの浅瀬に突っ込んでしまいそうで怖い…しばらく針路保持するしかないなと、そのまま走り続けることにした。ちょうど良い風も吹いてるし。

完全にオーバーセールだなと思いながら30分くらい走り続けたら左手に灯標が見えた。
実は今やっと安良里に向けて変針するGOZEN2の位置に着いたのだが、逆に、なんでこんな位置に御前岩灯標が出て来たんだろう?と不思議に思った。
良い風と思って快走を続けていたこの30分の出来事は幻想だったのか?
同じ位置をぐるぐる回っていただけで、その間に霧が晴れて御前岩灯標が見えてきたというならつじつまが合うが??
海の上で狐にだまされたような気分だが、御前岩灯標を北に見てるのだからこの位置で北東に針路を変えても大根バエに突っ込む心配はないと、徐々に変針して行った。

風はほぼ正面にまわり、風速も徐々に落ちて行ったのでエンジン始動。
すると間もなく霧の中に御前崎港の巨大ガントリークレーンが見えてきた。位置関係がやっとはっきりした。これでもう安心だ。

1230 霧の中に田子島が見えてきた。濃い霧で今まで何も見えなかった。
1330 安良里入港。今年の夏の長い航海が無事おわった。

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by mantenbosisan | 2013-07-29 03:00 | 針路は西へ2013

針路は西へ(帰航)2013.07.26 遠州灘を渡って福田へ

記録写真は満天☆の海対応頁へ
航海計画 : 安乗―福田 55マイル
遠州灘は行きよりも帰る時の方が難しい。遠州灘の沿岸沿いに避難港がないからだ。
福田への入港が無理なら引き返すしかないが、航程の中間点に着く前に決定しなければ明るいうちに戻れない。安乗を出て早いうちなら安乗に戻るのが一番早いが、ある程度進んでからは神島に行く方が距離的には近い。またどの港に避難するのが良いかは距離だけでなく風向にも左右される。避難の判断が遅れどこも無理となった時には航路を外してヒーブツーで一夜を明かすか、ナイトで安良里を目指す覚悟がいる。

航海記 : 安乗-福田55マイル 9時間20分 5.9ノット
2013年7月26日 朝方すごい濃霧、0511離岸、1430福田入港


出港前HM120.6、デッキに出たらものすごい濃霧。桟橋の反対側、わずか2m先の漁船が見えなかった。
0511 だいぶ見えるようになったので離岸。
0520 セールアップ。
0610 伊良湖水道に行くのか本船が多い。TENOまで42nm。真上りでなかなか5kn出ない。
0720 うねり大きくなる。風相変わらず正面だがいつの間にか5.8knになってた。
0800 5.8kn。風向変わらず。ほとんど真上り。
0900 大うねりは無くなったが、相変わらず正面からの風。風速上がり、時々スプレー浴びるようになる。
0930 波は小さくなった。
1030 6.2kn。風は相変わらずほぼ正面。潮に乗ってるような気がする。
1140 TENO(GPS500)まで残12.5nm。突然現れたコンテナ船とすれ違う。
1200 浜名湖沖 TENO(GPS500)まで残10 マイル。風は相変わらず正面だが6.8kn。
1340 TENO(GPS500)通過。FUKU2(43)まで6.2nm。
1430 FUKU2(43)。
1500 福田港係留完了。
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by mantenbosisan | 2013-07-29 02:55 | 針路は西へ2013

針路は西へ(帰航)2013.07.25 布施田水道の外をまわって志摩半島安乗へ

記録写真は満天☆の海対応頁へ
航海計画 : 九木浦―安乗 45マイル
今日は布施田水道の外、すなわち大険礁群の東側を廻りこんで大王埼に向かうコースだ。この大険礁群の最南端の神ノ瀬、明神ノ瀬付近の険礁をかわす為の避険線を針路法では大王埼に向かって43°で引いている。
b0114415_7403980.jpg
海図でみるとこの避険線の東側を航行すれば神ノ瀬、明神ノ瀬付近だけでなく大険礁群は全てかわせるのだが、布施田水道南東の定置(この定置の南東端は小島から1.8nmある)には引っかかるので、針路法の避険線よりさらに東沖に離した34°10.880'N 136°48.000'Eにウェイポイントを置き、ここを通って布施田水道東沖ウェイポイント34° 13.230'N 136° 52.362'Eに向かうコースを設定した。下図参照。このコースで神ノ島、明神ノ瀬周辺から0.6nm、布施田水道南東沖の定置から0.4nm東に離して航行できる。
b0114415_854431.jpg


ウェイポイント
34°0.798'N 136°17.296'E 九木1(九木埼沖)
34°10.880'N 136°48.000'E水道南沖の根WP
34°13.230'N 136°52.362'E布施田水道東沖
34°16.600'N 136°55.800'E大王埼沖

航海記 : 九木浦-安乗45マイル10時間20分
2013年7月24日 晴れ、0340離岸、1400安乗入港、到着時HM117.2
燃料購入 安乗漁協20ℓ


0300 起床
0340 4時出港と言われていたのでまだ準備が終わってなかったが、横抱きしていた漁船に舫いを解かれてしまった。まだ寝ぼけたままなんとかかんとか漁船から離した。舵効きが悪くてどうなってるのかと思ったらティラーをショックコードで縛ったままだった。ショックコードを解除。
外海までついて来なよと前夜言ってたのに漁船はこっちのことなどお構いなしにどんどん先に行く。真っ暗な中、先行する漁船の船尾燈を必死で追いかける。水路の途中で航海灯が点いてないことに気付いたのだがオートパイロットもまだセットしてない。漁船が見えなくなると困るので舵を手離せず。
入港時に漁協から受けた嫌がらせにも腹が立ったが、ますますここが嫌いになった。横抱きさせてもらったお礼に3000円ほどの差し入れをしておいたのに…。
反省:
出港準備が出来てなかったのだから無理に漁船について行かず、空いた桟橋に係留し直して明るくなるのを待つべきだった。前夜、一緒に外海までついて行きますよと言ったので、行かないと悪いような気がしてついて行ったのだが…

0400 九木埼を十分離して沖に出る。まだ真っ暗。やっと航海灯点灯して機帆走開始。思いがけずナイトセーリングだ。漁船の灯があっちこっちに散らばってる。

0900 布施田水道南沖の根(GPS525)まで5nm。ここで風が止まる。陸から離れたこんな沖にトンボが。
1137 セール揚げたヨットが見えた。写真。
1145 今度はセールを下したヨットが走ってる。

1220 大王埼沖WP(GPS523)。ここからは的矢湾口まで一直線。北西の風。ポートタックで上りいっぱい。
1230 大王埼から北の海に入ると海の様子は一変。おとなしくなった。またヨットに遭遇。セールを下して機走で西に向かっている。波切港に入るようだった。
1400 入港。電話で許可を取っておいたので漁協桟橋に向かう。
1420 係留完了。また安乗漁協さんにお世話になった。
居酒屋は定休日だった。残念!
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by mantenbosisan | 2013-07-29 02:50 | 針路は西へ2013

針路は西へ(帰航)2013.07.24 熊野灘を鬼の潜む九木浦へ

記録写真は満天☆の海対応頁へ

航海計画 : 那智勝浦―九木浦 32マイル
ルート:勝浦5-勝浦4-勝浦1-三木埼沖-ナサ埼南定置沖-九木埼南-九木2-九木3-九木4-九木5

航海記 : 那智勝浦-九木浦32マイル7時間
2013年7月24日 早朝小雨、曇り後晴れ、0650那智勝浦離岸1400九木浦桟橋漁船横抱き

出港前HM97.3 到着時HM105.2

0650 小雨の中を出港。
0710 無風。メンだけ揚げて機帆走開始。
勝浦4(GPS553)から勝浦1(GPS551)に向かう。
沖もベタ凪。
1000 木本港と鵜殿港の中間。岸寄りをセールを揚げずに走っているヨットが見えた。
1115 二木島港のある湾のひとつ南の新鹿湾沖。良さそうな湾だが港の情報がない。
1200 賀田湾沖
1230 三木埼沖 三木埼灯台の下の崖は彫刻したような岩が立ち並んでいてちょっと壮観だ。写真。
1315 九木埼南2(GPS536)
1340 灯台下
1400 漁船に横抱き係留。漁協から係留を断られたが、串本から来た漁船が助け船を出してくれた。

泊地記録
九木浦到着時桟橋は漁船でいっぱいだったが漁協前の岸壁はがら空きだった。漁協に電話して業務終了後翌朝まで岸壁のどこか空いてるところに係留させてほしいと頼んだら、桟橋がいっぱいならヨットが着けるようなところは無いよと言われた。おまけに係留場所を確保しないで航海してるなんて、ずいぶん行き当たりばったりなことやってるな、と嫌味まで言われた。今回の航海ではどの港でも親切にしてもらったのでこんな漁協があるのかと驚いた。

三木浦に行こうか尾鷲に回ろうかと思案しながらほぼ同時に入港して先に桟橋に着けた漁船に横抱きを頼んでみたら、横抱きでも良いし、桟橋の先端に着けても良いんだよと言ってくれた。ちょっと長さが足りないが桟橋の先端に時々ヨットが横着けしてるとのことだ。助け船を出してくれたのは狭い水路に入る前に先を譲ってあげた串本の漁船だ。

エコーポイントの西郷さんは九木浦のことをべた褒めしており何かあったら桟橋を管理している宮崎船長を頼れと書いてるが(http://www.donsaigou.com/kukiura.html)、確かにそういう手もあるのかもしれないが、船名もわからないし電話番号もわからないのじゃ海上から何ともしようがない。尚、九木浦には往航時と今回の2回寄ったのだが、一度も姿を見かけなかった。

係留完了後九木駅まで歩いて行ったら港の奥の方に水深も十分あり係留設備の整ったガラ空きの立派な岸壁があった。大型の漁船が2隻泊ってるだけだった。もう九木浦には行きたくもないが、いちいち漁協に断らずにこの岸壁に横着けすればよかったんだと思った。
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食べるところもない、ふろもシャワーもない、そして航海者にいやがらせをするような漁協の九木浦に寄ったのはこの航海の唯一の失敗だった。ここは九木浦にある九木(くき)漁港だが、町名は九鬼(くき)町、駅名は九鬼(くき)駅だった。たしかにここには鬼がいた。

食事、シャワー、買い出しのために徒歩で九鬼駅まで行き電車で尾鷲に行ったのだが、こんなことなら最初から尾鷲に入港すべきだったなと思った。尾鷲にはコンビニも食事処もいっぱいあった。風呂は五月湯という銭湯(300円)だったが、清潔でとても感じが良くシャンプー、ボディーソープ持ってなかったら使ってくださいと番台に置いてあった。こんな気の利く銭湯も初めてだ。
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by mantenbosisan | 2013-07-29 02:45 | 針路は西へ2013

針路は西へ(帰航)2013.07.23 潮岬を越えて那智勝浦へ

記録写真は満天☆の海対応頁へ
航海計画 : 綱不知―潮岬―那智勝浦56マイル
中島観測塔から先のコースでは番所鼻から四双島沖の険礁地帯は要注意だ。これをかわす為に杓子岩から西約1.4マイル沖にWPを設けている。中島観測塔西WPまで進んだら、244°M,237°Tで杓子岩沖WPに向かう。ここからは千畳敷を1500m離したコースで周参見沖西に向かう。海が荒れている時は陸からもっと離して設定した(千畳敷から3000m以上約1.8マイル)白浜沖WP経由周参見沖西に向かう。

ウェイポイント綱不知―潮岬―那智勝浦56マイル
33° 42.459'N 135°19.056'E中島観測塔沖
33° 41.617'N 135°17.500'E杓子岩沖
(33° 38.816 N 135°17.997'E白浜沖)
33° 33.069'N 135°23.851'E周参見沖西
33° 31.321'N 135°28.014'E周参見沖
33° 29.046'N 135°33.440'E江須崎沖
33° 25.407'N 135° 45.474'E潮岬航路3
33° 26.018'N135° 49.581'E潮岬航路2
33° 26.767'N135° 51.704'E潮岬航路1
33° 34.331'N135° 58.449'E梶取埼灯台沖
33° 36.131'N135° 58.845'E灯明埼沖
33° 36.516'N135° 58.395'E勝浦2

航海記 : 綱不知―潮岬―那智勝浦56マイル10時間20分
2013年7月23日 晴れ0511離岸、1530那智勝浦入港

今日は長距離だ。
0511 出港
観測塔沖でメンアップ。機帆走開始。無風。5kn。向かい潮のようだ。
波もなく穏やかなので白浜沖を通らず杓子岩沖WP(GPS578)から周参見沖西WP(GPS577)に向かう。
0640 連れ潮になったのか5.6-6.0に艇速アップ。
0740 33-34.499 135-23.071 白浜方向の写真
0830 周参見沖N33:31.3213 E135:28.0141通過。大うねり。周参見沖はいつも荒れ気味なのか?周参見に入らないならもっと沖を通った方が良さそう。
勝浦まで36nm、5knで7時間、1530時着。無理なく勝浦に届きそうなので那智勝浦行きを最終決定。今日は大潮で勝浦の満潮は18時なので、勝浦到着は18時近い方が良い。16時以前には着きたくない。

周参見を過ぎたら風が出て来たのでエンジンを止めてセーリングに切り替えた。真追っ手で4.5kn平均だ。
1000 左右両側から本船が向かって来た。こちらは針路保持。風速が増し、艇速5knに。
1030 5.6kn。GPSのバッテリー電圧警告ブザーが鳴った。12Vに低下したら警告するように設定してるのだがどうも鳴るのが早すぎる気がする。エンジン始動してニュートラルで回転高めにして充電開始。
1100 風速更に上がり、艇速は6kn。
1115 波が立ち騒ぐ潮岬を通過
1243 紀伊大島東端樫野埼。
先端にある樫野埼灯台は1870年7月8日(明治3年6月10日)に初点灯した日本最初の石造灯台で、日本最初の回転式閃光灯台でもあるらしい。(ウイキペディア)
また、この樫野埼は1890年に起きたエルトゥールル号遭難の場所としても知られる。1890年(明治23年)9月16日夜半、オスマン帝国(その一部は現在のトルコ)の軍艦エルトゥールル号は台風による強風にあおられ樫野崎の岩礁に激突、座礁して沈没。500名以上の犠牲者を出した。(ウイキペディア)

1300 潮岬通過したら急に風が無くなったのでジブを巻いたのだが、すぐにまた吹き上がってきた。現在メンだけで6kn出ている。

風が強く波も高いので時間は早すぎるが、このまま勝浦に入ることにした。
1530 勝浦入港。往航時と同じく浦島の前の渡の島埠頭に係留したが、もう少し先の階段がある場所に泊めた方が良かった。大潮だったが、翌朝出港まで潮位の大きな変動はなかった。海面が岸壁を越えることもなかったし、大きく下がることもなかったので梯子も不要だった。ホテル浦島で聞いたら台風以外は岸壁より海面が高くなることはない由。
洗濯物がたまってたので、ホテル浦島に行き、お風呂に入ってる間にコインランドリーで洗濯。乾燥にも時間がかかるのでその間夕食も済ませた。
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by mantenbosisan | 2013-07-29 02:40 | 針路は西へ2013

針路は西へ(帰航)2013.07.22 日ノ御埼をまわって南紀白浜綱不知へ

記録写真は満天☆の海対応頁へ
航海計画 : 和歌山MC―白浜綱不知42マイル
今日は入港が難しいと言われる港の中でも筆頭格の田辺湾の綱不知に向かう。
「綱不知へのアプローチは座礁事故が多い田辺湾の中でも特に危険で、初めて入港する場合は水先案内が要る」とDonさんのブログに書いてあったし、和歌山マリーナシティ―でも次の寄港地は綱不知だと言ったらスタッフから「あそこは危ない所ですよ。大丈夫ですか?」などと言われた。

何も好き好んで危ない所に行くわけじゃなく、今日から大潮なので干満差の影響を受けない浮桟橋のある綱不知に行きたいのだ。それに、Donさんの航路情報を参考にしながらこれ以上やりようがないほど徹底的に海図を調べ上げて、コースと避険線を設定してあるので、水先案内無しの初入港だが不安はなにもない。

ウェイポイント和歌山MC―白浜綱不知42nm
注:表中の方位は真方位
b0114415_2104563.jpg

避険線(赤色の破線)
WP1 N33:41.9830 E135:21.5650
WP2 N33:41.8642 E135:21.8991
WP3 N33:41.8134 E135:21.9402
WP4 N33:41.6752 E135:21.9008
WP5 N33:41.3164 E135:21.6268
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航海記 : 和歌山MC―白浜綱不知、42nm8.5時間
2013年7月22日晴れ 0550和歌山MC離岸、1420綱不知着

0550 出港
0600 風弱く、機帆走開始。5.6kn。日御碕は弱い南西の予報だ。
0610 錨泊中の本船が多い。本船の間を抜けて250°で下津沖に向かう。 
0630 4.8kn。
0745 和歌の浦湾を過ぎて湯浅湾に入るところ。風全くなくなりジブ巻いてしまう。5.2kn。濃霧だ。
0830 湯浅湾を過ぎたあたりで経緯度は33-59.933, 135-03.643。設定コースで走ってるのに陸に乗り揚げる方向に向かってる。10°西へ修正。灯台のある島はアシカ島。
0910 方杭沖。全く風がない。6.2kn。
0915 方杭沖でイルカ5-6頭の群れと遭遇。一頭だけ全身を見せてくれた。一緒に走ってくれるかと思ったが、反対方向に行ってしまった。残念。
0950 ベタ凪の日ノ御碕通過。7月11日にここを通過した時は大うねりで大変だったが。
1150 田辺湾沖北到着。中島観測塔まで7.5nm。約1時間半の航程。
1220 中速で5.2-5.4kn出ている。
1320 中島観測塔西到着。干潮2時間後だ。セールを下して機走でゆっくり中の島南東灯浮標の南に設定したWP S1に107°M(100°T)で向かう。

S1に向かうコースは潮の流れがあり針路を保持しにくかった。ヘディングと進路が異なるのだ。オーバーに言えば斜めになりながら進んで行く。

S1に向かって進んでいる時、畠島の左手に岩礁のようなものが長く出ているように見えたが、生簀を岩礁に見まちがえたようだ。
1158 S1付近到着。正面が畠島。畠島の左には岩礁が出てないことが分かった。畠島写真。 
1158 畠島の右手の小丸島、小丸島の後ろにホテル川久の派手な建物が見える。和歌山マリーナシティ―のケバイ建物がまた現れたかと思った。あそこでは建物のケバさと歩いている人たちの純朴な風貌のミスマッチが際立って居心地が悪かった。小丸島と川久写真。
1159 写真左手は中ノ瀬、加納という一連の岩礁地帯と思われる。遠目では正面も岩礁地帯に見えるが望遠で見ると生簀群とわかる。写真

1403 中ノ瀬と畠島の間のウェイポイントS2付近に到達。畠島の前にも生簀があるが、これとは別にS2からS3に向かって進んで行くと進行方向右側、ホテル川久と畠島の間に生簀群があるのだが、この生簀と畠島の間が比較的広く空いており水路が開けている。進行方向正面のS3方向は生簀の長い列でふさがってるように見えたので(地図で見れば水路が開いていることがわかるのだが、水平方向に見るからわかりにくい)、畠島と生簀の間の水路に入るんだったかな?と一瞬迷ってGPS画面を確認した。
避険線はそちらに行かないように線が引かれていたし、ルートは進行方向右側ではなく左手の生簀群に沿ってホテル川久方向に進むように示しているので、間違って入り込むことはなかったが、ルートを設定せずに目視だけで航行してたら迷い込んで低潮線に取り囲まれていたかもしれない。写真
S3まで来たら進行左側の生簀群沿いに進む。目的地は正面右前方に見えるホテル川久の左側の水路に入り込んだ先にある。写真

1420 白浜綱不知桟橋に無事到着。
浅瀬や険礁は海図、生簀はgoogle earth、経験者の航跡はDonさんのブログでチェックすれば安全なルートは引ける。そしてそのGPSのルート通りに入ればトラブルことはない。わりとわかりやすい単純なコースだった。事故を起こす人は海図をしっかりチェックしないで目視で入ろうとして暗岩や低潮線などに乗り揚げるのだろうと思う。

桟橋の奥に大きいヨットが1艇だけ係留していた。いい気なもんでクルーが大勢いるのに舫いを取ってくれるわけでもなく、ここの桟橋は予約が要るので予約でいっぱいだったら着けられないよと。
1445 係留を終えて管理会社に電話したら、気持ちよく受け入れてくれた。 ほどなく会社の人が来てくれて、丁寧に水、電気の取り方、付近の地理などについて説明してくれた。その際、混んでる時は横抱きになりますと言われた。すなわち混んでてもなんとかしてくれるということだろう。係留料は一泊2000円だった。
管理会社 田辺湾汽船 和歌山県西牟婁郡白浜町920-26 ℡0739‐43-5007

泊地記録
綱不知はほんとうに良いところだった。桟橋の隣に清潔な銭湯(天然温泉綱の湯)がありいつでも汗を流せるし、食事も喫茶もコインランドリーもすべて徒歩圏にあり何一つ不自由しない。観光名所なのに観光地ずれしてなく、地元の人が温かい。

綱の湯で汗を流した後洗濯物を持ってコインランドリーに行った。洗濯が終了するまでの時間近くの人に聞いてカフェZINに行き珈琲を飲んだ。ちょっと遠かったがとても感じの良い喫茶店だった。ご主人が今晩は海岸で花火がありますよと教えてくれた。白良浜海水浴場がすぐそばだった。何て読むのかと思ったら「しららはま」と読むそうだ。白砂の美しい砂浜だった。
洗濯が終わったら今度は乾燥だ。コインランドリーに慣れてないものだから時間がかかるのにうんざりする。下手をしたら半日仕事になる。コインランドリーの数軒先の喜楽という和食の店で早いけど夕食を食べた。評判の良い店のようだ。方杭のみちしおの湯のレストランでもやってたがこのお店でもクエ料理を出していた。和歌山県一帯でクエに力を入れてるようだ。


今航海で使用した入港ルートはDonさんの航跡をNewPec海図に落とし込んで検討させていただき、その上で自分なりに納得の行くルートをつくったもので、今回の航海で安全であることを確認したが、観測塔から畠島までのルートについては、帰港後に作り直した下記ルートの方が分かりやすくて良いかもしれない。安全度は変わらないが。

1)まず中島観測塔にアプローチする。北からアプローチする場合は特に問題ないが、南(周参見方面)からアプローチする場合は杓子岩等の険礁が番所鼻のかなり沖合までひろがってるので注意が必要。これらの険礁群を確実にクリヤーする為に磁針方位56°以上(※)で観測塔にアプローチする。(※)田辺ヨットハーバーの人は「磁針方位50度以上で」と言っているが、もう少し余裕を持たせた。

2)観測塔付近(周囲360°浅いところはない)まで行ったら、観測塔の南から中ノ島灯浮標を目指す。観測塔から灯浮標に直線を引いた時にその間の危険な個所は進行方向左にある中ノ島(水深2.5mの孤立危険物で目視では見えない)だけなので、観測塔の南から一直線で灯浮標に向かえば中ノ島を避けられる。干潮帯に乗り揚げる危険があるので観測塔から直接畠島を目指してはいけない。

3)灯浮標のそばまで来たら南にかわして(※)、畠島の北100m付近を目指す。その際今航海で設定したS1を経由して畠島に向かう必要はない。直行すればよい。畠島の周辺には低潮線など目には見えない浅所があるが北に100m近く離せば乗り揚げることはない。
※灯浮標は中ノ島の南東の位置にある。正式名称は田辺港中ノ島南東灯浮標だ。これは東方位標識だが、灯浮標の東だけでなく南(進行方向右手)も安全だ。

4)畠島付近まで来たら畠島を100m離しながら南に廻りこんで、あとは生簀の間を進むことになるのだが、目視で航行するよりも今航海で設定したS2~S6ウェイポイントに従って入港する方が安心だ。
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by mantenbosisan | 2013-07-29 02:35 | 針路は西へ2013

針路は西へ(帰航)2013.07.21 紀伊水道横断和歌山MCへ

記録写真は満天☆の海対応頁へ
航海計画 : 福良-紀伊水道横断-和歌山MC 29マイル
瀬戸内海島めぐりが終わり本日から帰りの航海が始まる。
方杭方面が良いのだが大潮前日で干満差が大きいので漁港ではなく和歌山マリーナシティ―に行ってポンツーンに係留することにした。

ウェイポイント福良-紀伊水道横断-和歌山MC 29nm
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注:表の中の方位は真方位
参考:和歌山MC港口防波堤灯台位置 N34:09.5903 E135:10.5273

航海記 : 
2013年7月21日晴れ 福良-紀伊水道横断-和歌山MC 29nm 6時間
0830観潮船桟橋へ移動、
0935観潮船桟橋離岸、
1530和歌山MC到着


観潮船乗り場の災害時用桟橋(海からフェリー乗り場に向かって左端の桟橋)はフェンスでふさがれているが、よくヨットが泊めてると、朝、漁師から聞いた。
0830 潮が引いてきて海底から延びてる海草が船底に届きそうになってる。出港時ペラに巻き込んだら厄介だ。早速観潮船乗り場の災害時用桟橋に移動。

9時になるのを待ち和歌山MCに電話。HPに予約は前日までと書いてあったのでダメかと思ったが幸いにもOKがとれた。
0935 観潮船桟橋離岸。

1050 真向いの風だが潮に乗っており5.8~6.2kn。大鳴門橋が遠ざかる。せっかく苦労して手に入れたものを手放すような気分だ。
1200 NW 3 (GPS760沼島南)。沼島がすぐそばだ。この島の港にもヨットが入れると聞いている。

エンジン止めてクローズリーチで4.4-4.8kn。風は東寄りの風から徐々に南寄りに変わってきている。
1400 やっと紀伊水道の本船航路を抜けた。ひっきりなしに本船が来てたので避けるのが大変だった。

1530 和歌山MC港入口到着。ディンギーがマリーナ入口を塞いでレース練習をやっていたので入り口が分からずまごついた。大きな橋に向かえばよかったのだ。

ゲストバースはマリーナバースから隔絶されたようなマリーナの一番奥、黒潮温泉の前にある場所にあり、いったんゲストバースに係留してしまうと歩いてマリーナ事務所に行けない?行けないほど遠い?ので、給油バースで受付を済ませてからゲストバースに移動するシステムのようだった。そう理解した。なぜかというとゴミ捨て場がマリーナ受付の近くにあるが、ゲストバースに着けてしまうとこっちに来れないのでゴミを積んでるなら今捨てなさいと言われたからだ。

受付手続き終了後給油してもらった後、水道を使うならゲストバースに移動する前にここでというのでデッキを水洗いをさせてもらった。多度津で艇を汚されてまだ掃除し切れてなかったのでちょうどよかった。

ゲストバースに係留後マリーナシティ―を散歩したが、けばけばしい雰囲気で落ち着かなかった。
お風呂は目の前の黒潮温泉という大型日帰り温泉に行った。シャワー派なのだが、マリーナのシャワー設備を使えないのでは仕方ない。(注:受付で案内が無かったので使えないと思ったのだが、後でHPを見て使っても良かったのだとわかった。)

和歌山マリーナシティーHPから抜粋
1.ビジター桟橋入港手続き
前日までに電話で要予約。073-448-0033
入港後給油桟橋に仮係留し、船検証を持って、営業時間内(9:00~17:00)に、クラブハウス フロントで受付。
受付が済み次第、マリーナの指定するビジター桟橋へ移動。

2.料金
1 回の桟橋利用(9:00 ~翌12:00) 平 日1,000 円 土・日・祝日2,000 円

3.設備
ビジター桟橋には給電・給水設備は無い。
給油は給油桟橋で9:00~17:00。
給水は給油桟橋の水道。利用時間は9:00~17:00。
シャワー・トイレ・ランドリー・自販機はハーバーサービス棟1F(ただし、ゲストバースからは遠すぎる)。
 
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by mantenbosisan | 2013-07-29 02:30 | 針路は西へ2013

針路は西へ(帰航)2013.07.20 播磨灘に入り鳴門海峡を通って福良へ

記録写真は満天☆の海関連頁へ
航海計画 : 小豆島F村-播磨灘―鳴門海峡―福良33マイル
瀬戸内海島めぐり最終日、小豆島を出て播磨灘を東に走り鳴門海峡を越えて福良まで33nmの航海だ。和歌山マリーナシティ―か、又は居心地のよかった方杭まで行けないか検討したが、鳴門の転流時間が1242時と遅い時刻なので自重。
鳴門海峡の通狭方法は⇒満天☆の海-2 針路は西へ2013.07.12 紀伊水道を渡り鳴門海峡から瀬戸内海へ

ウェイポイント小豆島F村-播磨灘―鳴門海峡―福良33マイル
34:28.186 134:14.138 FUR5桟橋前
34:27.901 134:13.967 FUR4弁天島岩礁の東
34:27.782 134:13.681 FUR3弁天島岩礁の南
34:26.602  134:12.688 FUR2長者鼻沖。337°M、330°T700m に養殖漁場灯浮標
34:24.868  134:13.153 FUR1地蔵埼沖。南に備讃瀬戸航路入口中央灯浮標あり
34:20.087  134:25.063小豆島北泊 播磨灘の各コース分岐点
34:15.612 134:36.811 HN2島田島思埼北 
34:14.729 134:38.640 HN3大毛島孫崎北
34:14.310 134:38.885 HN4 大鳴門橋橋梁灯直近北
34:14.100 134:39.000 HN5大鳴門橋南、飛島北
34:14.211 134:42.144 HN6釣島鼻灯台南
34:14.706 134:42.587方福4有ノ木鼻沖 右に生簀、正面に防波堤。防波堤の間、ちょうど生簀が途切れているところから観潮船が入って行く。(出港時は煙島の福良港灯台の方を廻って出て行く。)
34:15.0319 134:42.534方福5灯台と生簀の間を抜けたところ。ここで右にまがる。
34:15.2515 134:43.037方福6観潮船桟橋前
34:15.3420 134:43.098方福7奥の泊地入口

航海記 : 小豆島F村-播磨灘―鳴門海峡―福良33マイル 8時間
2013年7月20日晴れ0520ふるさと村離岸、1225鳴門海峡通過(転流15分前)、1330 福良港岸壁着


0520ふるさと村桟橋出港
地蔵埼と備讃瀬戸東航路の間に設定したウェイポイントFUR1(34:24.8682 134:13.153)まで来ると鳴門方向から備讃瀬戸航路に向かう本船が次々にやってくるのが見えた。風は東、正面からの風なのでタッキングを繰り返しながら上って行ったのだが、航路の端と地蔵埼の間は約900mあるものの地蔵埼側には操業中の漁船が何隻もいるのであまり地蔵埼側には近づけない。
1船をかわすとまた次の船が現れるので、地蔵埼を越えるまでずいぶん時間がかかったような気がする。地蔵埼を越えるとやっと左海面に余裕が出来、艇速も回復した。
ふるさと村を出たら地蔵埼まで来ないで早めに備讃瀬戸航路を直角に横切って四国側に渡り四国側を鳴門に向かった方が良かったかもしれない。

途中北泊の瀬戸にかかる橋も見えた。近寄ってみたい気もしたが、鳴門越えという大仕事が控えているので自重。流れ藻を巻き込むだけならまだよいが何があるか分からない。

11時過ぎ大鳴門橋約1㎞手前のHN3に到着。転流約1.5時間前だ。今回もずいぶん早く着いた。状況を観察しながら潮待ち。往航時同様、潮待ち船は一隻もいない。みんなどんどん通過して行く。漁船も多く、航路にも入ってくるので進路を塞ぐ漁船に対しては警笛を鳴らしていた。
最後の瀬戸内海だ。時間までゆっくり周辺を流す。

1225時 転流15分前、まだ南流だ。後ろから来る本船もいないので大鳴門橋に向かった(161°MでHN3から南行コースの橋直下手前に設定したHN4へ)。橋の下の南行きのコースの海面は比較的穏やかだったが、北行きのコースはやはりちょっと波立っているように見えた。南行船コースに入ってくる対向船(北行船)も現れず無事通過。これで鳴門海峡を往復通過したことになる。福良に向かう。

1330 福良港岸壁着 1430係留完了
福良入港も特に問題なし。予定していた観潮船桟橋左奥の泊地に入り岸壁横着け係留。岸壁のすぐそばの工場の人が同じ岸壁に泊めていた漁船を動かしていたので係留の了解を得た。海草の林が水面近くまで伸びてゆらゆら揺れていた。ペラに巻き込まないか気がかりだったので、後で少し位置を前に移動。

泊地記録
観潮船乗り場まで歩き、いろんな店が出てたので遅い昼食。
昼食後1530時ごろ出港の観潮船日本丸に乗船。大迫力の渦潮だった。以前大鳴門橋の上から見た記憶があるが、その時はたまたま通りがかりにちょっと覗いただけで渦潮が出来る時間帯でもなかったのだろう、たいしたことないという印象だったが、最強流速30分前の鳴門海峡はさすがにすごかった。強烈な印象が残った。
しかし、観潮船というのはすごい。走り回ってわざわざ渦潮の中に入って行く。潮流に逆らって流されて座礁した本船があるというのに。

観潮船乗り場の周りにはいろんな店が集まってるが夕方にはみんな店じまいするようだ。観潮船から下りた後足湯などを楽しんだ後、観光案内所で教えてもらったやぶ萬旅館でお風呂を借りた。一軒しか残ってなかった銭湯が無くなったということでこのホテルを紹介してくれたのだが、清潔で感じの良いホテルだった。また行く機会があったら今度は泊りたいなと思った。夕食はもうあっちこっち探すのが面倒なのでやぶ萬旅館の近くの一杯飲み屋風の店にお好み焼きと書いてあったので入ったが、まあまあだった。

観潮船乗り場近くのコンビニに寄って翌日の朝食、板氷などを仕入れてヨットに戻る。
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by mantenbosisan | 2013-07-29 02:25 | 針路は西へ2013

瀬戸内海島めぐり六日目2013.07.19 備讃瀬戸を東に小豆島ふるさと村へ

記録写真は満天☆の海対応頁へ
航海計画 : 多度津-小豆島F村桟橋 31マイル
今日は瀬戸大橋の一番四国側の南備讃瀬戸大橋を通り備讃瀬戸の南海域の島々を巡る船旅だ。
備讃瀬戸大橋には南北あって、与島と三ツ子島の間が北備讃瀬戸大橋で、三ツ子島と四国側の番の州にかかるのが南備讃瀬戸大橋だ。うまい具合に南備讃瀬戸大橋は三ツ子島と番の州の間を通っている備讃瀬戸南航路をまたいでおり、北備讃瀬戸大橋は三ツ子島と与島の間を通る備讃瀬戸北航路をまたいでおり、航路名と橋の名前が矛盾しないようになっている。そして備讃瀬戸航路から水島をつなぐ水島航路が瀬戸大橋に平行している。

ウェイポイント多度津-小豆島F村桟橋 31nm
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航海記 : 多度津-小豆島F村 31nm 5.8時間
2013年7月19日晴、北寄りの微風。0750多度津港内桟橋離岸、1330小豆島ふるさと村桟橋着


0750 出港。七百瀬を北に避け、丸亀港の前を通って瀬戸大橋1nm手前の備讃瀬戸南航路灯浮標の西直近に設定したウェイポイントTT3に向かい、東航船専用航路に入る。風はなく波もないのどかな航海だ。
計画当初は航路に入らず、航路と四国側の番の州の間を通ろうかと思っていたが、通れるかどうかも分からないしわずかな距離なのでここは正攻法で航路に入って航行することにした。

0908 南備讃瀬戸大橋を通過。左側に与島※も見える。
※昭和63年(1988年)に瀬戸大橋が櫃石島(ひついしじま)、岩黒島、羽佐島、与島、三つ子島を渡って架かると観光業の振興が期待された。与島には750台の駐車場を備えた与島パーキングエリアが建設され、隣接して観光商業施設「フィッシャーマンズワーフ」が京阪電鉄によって建設された。オープン後数年は年間500万人を集客したが、ブームが過ぎると急激に客足が遠のいた。小与島(およしま)には「アクア小与島」というリゾートホテル(28室)が完成したが、オープン後間もなく運営業者が破綻して閉鎖された(以上WIKI)。

与島のフィッシャーマンズワーフ跡地には大きな桟橋が二つもある県営のゲストバースがあるのでヨットの寄港も可能だ。
瀬戸大橋を通過後、すぐ目の前の小瀬居島という小さな島の前を右にまがり、四国側の陸地(瀬居島という名前があるが今は四国と地続き)との間を通過して小槌島と四国の間の小槌瀬戸に向かう。

1000 小槌瀬戸を通過。きれいな島だ。上陸して砂遊びをしたくなる。
小槌瀬戸の先には左に孤立危険物、右には孤立危険物が連続して2ケ所と水深2mの浅所があるので、犬崎の鼻に沿ってすぐに右転してはいけない。設定コース通り宇高西航路の手前に設定したウェイポイントTT8まで進んでから右転して高松沖へ。
1100 高松港沖到達。左は女木島だ。キャンプ場と海水浴場があるきれいな島のようだ。県のビジターバースがあるがポンツーンが小さめなので係留可能か事前に問い合わせした方が良さそうだ。

高松港沖から高松東航路灯浮標に向かうのだが、この間右に稲木出シ灯浮標、左に高松中航路灯浮標(安全水域標識)がある。稲木出シ灯浮標は東方位標識だからその西側を航行するのはちょっと気になるので調べてみたら、灯浮標の南西300m付近に稲木出シという水深5mの浅瀬があった。水深5mならヨットは大丈夫だが設定コースはこの稲木出シの浅瀬から400m離れている。

稲木出シ灯浮標と高松中航路灯浮標の間を通過したら大島と稲毛島と高松東航路灯浮標に囲まれた海域に向かうのだが、この海域は狭いのに高松に出入りする船舶が多く、高松港沖からまっすぐ稲毛島に向かうと高松港に向かう船舶の前を斜めに横切る形になる。従って高松東航路灯浮標の前を通り越して四国側の岸沿いに観音崎の方に向かい、稲毛島の西沖(カナワ岩灯標方向)をほぼ真北(007°M)にみて変針した。

尚、高松東航路灯浮標は右舷標識だが、これは水源が神戸港だからだ。高松港は水源ではない。高松港から離れるのに右舷標識を右に見て通過するのは違和感があるがこれで良いのだ。
また、高松中航路灯浮標とか高松東航路灯浮標とか言う名前の灯浮標があるからには、そのような名前の航路があるはずだと思って調べてみたら、かつては存在したが今は存在してないそうだ。灯浮標にだけ航路名が残ったらしい。

稲毛島と鎧島の間のウェイポイントTS3に来たら航路前のウェイポイントTS4に向かう。稲毛島、鎧島、兜島いずれも無人島だ。稲毛島は映画に夢島として登場したと聞く。

1200 兜島の航路側にあるカナワ岩灯標を左に見ながら航路前のウェイポイントTS4に到着。西から本船が来ていたので待機してから航路の横断にかかった。備讃瀬戸東航路の横断禁止ゾーンは宇高東航路と西航路のところだけなのでカナワ岩灯標のところを横断するのは問題ないはずだ。航路幅は700m幅の航路が二本1400m(0.8nm)なので渡り切るのに10分近くかかった。この10分は長かった。
(距離(nm)÷速度(kn)×60=その距離に要する時間)

1330 ふるさと村到着。
NewPecには池田湾に区画漁業(養殖漁業)の位置を示す囲い線が何カ所も描かれているので、それらを避けて航行コースを設定していたが定置らしきものはなかった。第六海保の情報を見るとこれらは定置漁業、区画漁業の許可区域とある。すなわち必ずしも漁具が敷設されているわけじゃないということだ。

ふるさと村のポンツーンはびっくりするほどお粗末だった。一番外側のポンツーンはセンター舫いを取るクリートもなかった。外から二つ目のポンツーンは釣り船が使ってたので見なかったが、三つ目のポンツーンはセンター舫いを取るクリートもあったし、造りもいくらかしっかりしてるように見えたが、吹き溜まりでゴミが集まってくる心配があったので、結局一番外側に係留した。
風が弱いので大丈夫だが、強風が予想される時はふるさと村の桟橋はどれも危険だと思った。防波堤がないので強い風と波が池田湾から直接入り、桟橋ごと流されて破壊されそうだ。

泊地記録 
海の駅看板に偽りあり注意(海の駅事務局HP(http://www.umi-eki.jp/index.html)の全国海の駅案内記載の設備情報は全くいい加減だった)
受付:道の駅喫茶コーナー
係留:貧弱なポンツーンに横着け
シャワー:入港してすぐに浴びたいのがシャワーだが、まだやってないと言われた。学校の夏休み期間限定?
風呂と食事:道の駅に食堂があるが17時で閉店。近くには食べるところがないので風呂と定食のセット料金2250円で国民宿舎に頼めと言われた。有無を言わさずという感じだったが一人でも送迎ありは◎。尚、食事は定食オンリーで選択不可は×だ。
トイレ:道の駅
給油:道の駅、喫茶コーナーで手配頼む。
給電、給水:ポンツーンには設備無し。

融通が利かない食事は×だが国民宿舎からの眺望は素晴らしかった。わざわざ写真を撮るために国民宿舎に来る人も多いようだった海の駅の周りには全く何もないので次回来た時は国民宿舎に一泊しようと思った。
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by mantenbosisan | 2013-07-29 02:20 | 針路は西へ2013