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満天☆の海-2

カテゴリ:エンジン(日常点検・定期整備項目)( 17 )

ミキシングエルボー

特に問題があったわけではないが、2013年に業者に整備を頼んだら他の部品と一緒に交換してしまった。
人によっていろいろ意見が違うがミキシングエルボーは3年くらいで交換という人もいるし、5年という人もいる。
業者が外したミキシングエルボーを見たけど、別に内壁が腐ってたわけでもないしカーボンが詰まってたわけでもなく、もっと使えるだろうと思ったが、KAKESU-3は9年以上交換してないからまあいいかと。

ミキシングエルボーのこわいトラブルは、滅多にあることではないが、冷却排水と排気の通り道を仕切っている内壁が腐って脱落して、エンジンを止めた時に冷却排水がエキゾーストマニホールド内に逆流することだ。

2005年と2009年のヨットBBSに載っていた報告者じゅんぷうさんの事例では、ミキシングエルボーの内管が腐食して脱落していたのに気付かずに使っていた為、その間、エンジンを停止する度に冷却水がエキゾーストマニホールドに吸い込まれて(負圧で?)、オイルギャラリーとの境界面に孔があいて、オイルが排気と一緒に吐出。また、冷却水の侵入でバルブシートも錆びついていたとのこと。

冷却水の逆流トラブルはウオーターロックでも報告されている⇒ウオーターロックは要注意
ウオーターロックの逆流防止機構が壊れても海水はミキシングエルボーを経由してエキゾーストマニホールドに侵入するので、発生するトラブルは同じだ。
バルブシートが錆びて密閉性が失われたら圧縮が保てなくなるし、燃焼室に海水が流入してピストンリングも固着してしまう⇒something-blog「ピストンリング」
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ミキシングエルボーの分解掃除の模様をアップしてあるブログ⇒ フリッカの一日イチマイ





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by mantenbosisan | 2019-03-08 00:59 | エンジン(日常点検・定期整備項目) | Comments(0)

ウオーターロック

KAKESU-3にはステンレス製のウオーターロックが付いており、おそらくまだ一度も交換してないのではないかと思う。少なくとも15年間は交換してない。

今まで結露で濡れることはあっても水漏れを起こしたことは一度もない。仁科ヤンマーに心配なので溶接部分を補強してくれないかと頼んだことがあるが、穴があいたら持ってこいと、取り合ってもらえなかった。

ビータスの製品に交換しようかと検討したことがあるが、ホースの径が合わず面倒なので棚上げしたままだ。それでやってることは、錆び対策としてCRC-6-66を吹きかけているだけだ。

このウオーターロックで起こりうるトラブルは艇外に排出されるべき排水がそのままエンジンルームに排出されて水浸しになることと、排水がエンジンに逆流することの2点だ。前者はステンレスの溶接箇所の亀裂が原因となり、後者はウオーターロック本来の機能である逆流防止機能が失われたから発生するわけで、原因はいろいろ考えられるようだが被害は深刻だ。エンジンを冷却した排水が同じルートを逆流するなら問題ないが、そうではなく、排気系統を逆にたどってエンジン内に入り込むから問題なのだ。


by mantenbosisan | 2019-03-08 00:36 | エンジン(日常点検・定期整備項目) | Comments(0)

バッテリーメンテナンス

年一回はターミナルを外して端子やターミナルをワイヤーブラシ等で磨く。
 汚れがひどくなると接触不良を起こして充電しなくなったり、逆に始動しないことも起こり得る。
 航海中、急にエンジンが始動出来なくなり、ターミナルを磨いたら始動したという話も聞いている。
日常点検整備は乗船の都度のバッテリーインジケーターチェックと電圧管理。
そして毎乗船時ほぼ満充電(12.6V以上)にしてバッテリーのマイナス端子からケーブルを外して下船。
毎回ほぼ満充電にしてケーブルを外して下船していた前のバッテリーは2個とも9年間異常無しだった。


バッテリーを満充電にする迄の時間を試算

1GMエンジンの発電量は35Ahで、この発電量を得るには2700回転以上で回す必要がある。
エンジンのスロー回転数は850回転が基準(クラッチを入れた場合は回転数が若干落ちる)だが、この回転数ではバッテリー充電は出来ず、充電には1000回転以上※が必要。
スロー回転時の発電量は約10AH/時。

※注: 上記はヤンマーディーゼルから聞いた情報だが、同じくヤンマーからは別の機会に900から1000回転で充電が始まるとも聞いている。何回転以上で充電するのかはっきりしないが、充電が始まれば配電盤のチャージランプが消灯するのでわかる。


KAKESU-3の現在の二つのバッテリー(5時間率容量約36AhNo.1と、約52AhNo.2バッテリー)をそれぞれ別々に充電するとして満充電になるまでの時間を計算すると
やや強めのスロー回転で充電(最低でも10Ahの発電量)

36AhNo.1バッテリー:一番長くかかっても3.6時間で満充電。
52AHNo.2バッテリー:一番長くかかっても5.2
時間で満充電。
2700
回転以上で充電(35Ahの発電量)

36AhNo.1バッテリーは1時間強で満充電。
52AHNo.2バッテリーは約1.5時間で満充電。

しかし実際はバッテリーは空ではなく、通常70%以上くらいは充電されているはずなので、毎回の乗船時はちょっと充電すれば直ぐに満充電になるはずだ

参照 電気ー1)ヨットの電力消費量-停泊時


by mantenbosisan | 2019-02-27 06:00 | エンジン(日常点検・定期整備項目) | Comments(0)

Vベルトの調整と適合サイズ

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調整のやり方
17番レンチを用意
1)オルタネーター固定ボルト(上の⇒)と調整用ボルト(下の⇒)緩めると、Vベルトが緩む。注)調整用ボルトを入れて通す部分にもネジが切られているので、ナットを緩めただけではボルトは緩まない。ナットを緩めてから更にボルトそのものを逆回転しながら緩める。
2)長めの棒をエンジンボディーのどこかにかけ、テコのように使ってオルタネーターを持ち上げながら、Vベルトのたわみ量が指で押した時に10㎜位になるように調整してボルトのナットを締める。
一人でやるわけなので皆さんいろいろ工夫しているようだ。オルターネーターを持ち上げる棒を片方の膝を使って持ち上げている間に、両方の手を使ってボルトを締めるとか。

新品のVベルトに交換した場合は少しきつめで約8㎜と取説に書いてある。

Vベルト適合サイズ
やや緩めサイズ :IN31 10558277790
ややきつめサイズ:HM30Parts No.104214-42780 

単価940円

2016
512日、3回目の瀬戸内海往復航海に備えてVベルトを交換した。その前の交換は20043月だったので実に12年ぶりの交換だ。この間、2013年、2014年と2年続けて瀬戸内海往復航海をしている。使用していたのはボルボのVベルトだった。2013年の瀬戸内海往復航海後のエンジン整備を頼んだ業者からは傷んでなかったので交換しなかったと言われた。驚異的な耐久性らしく、ヤンマーの物なら通常数年しか持たないとのこと。


今回も交換にあたってはボルボが良かったが、代理店が分からなかったのでヤンマー製品を購入した。2004年交換時に取り外したヤンマーの
V
ベルトを仁科ヤンマーに持ち込んで同サイズのものを頼んだ。KAKESU-3エンジンのプーリーは大型プーリーに交換してるので通常の1GM10のサイズでは合わない。
購入したVベルト:IN3110558277790 単価940円 予備を含めて2本購入。

ところが上記ベルトをセットしてみたら調整用の余裕があまりない。仁科ヤンマーから今後ベルトが伸びることを考えてワンサイズ下のベルトを勧められた。
今度はサイズが小さくてはめるのが大変だったがなんとかはめた。
買い直したVベルト製品番号 HM30 Parts No.104214-42780 購入本数は予備含め2本

尚、仁科ヤンマーでVOLVOのVベルトを探してもらえるかもしれないので、一度相談してみても良いかもしれない。
外したVベルトは保管してある。



by mantenbosisan | 2019-02-26 15:19 | エンジン(日常点検・定期整備項目) | Comments(0)

グランドパッキンの交換

2007年4月25日上架交換準備
今年で3年経過しているので船底塗装上架の際交換することにした。
前回交換したのは2004年3月艇購入時上架の際、業者に依頼してパッキンを全部取替えてもらった。
その後それほど増し締めしておらず閉め代も十分空いている。逆にスタンチューブから出る水の量が少なすぎるくらいだ。塩が付着して水を押さえているような気がする。

交換方法は入り口の1本だけを交換することにした。
パッキンは3,4本入っているはずだが全部取り替えずに手前の1本だけ交換することを仁科ヤンマーから勧められた。理由はパッキンはそんなに簡単にへたらないということと、全取替えした場合新しいパッキンがなじむのに時間がかかるので水の出る量が多く締めしろの調整が大変になるということだった。パッキンは予備が十分あったので見てもらったら問題なく使えるということだったので買わずにそれを使うことにした。
グリースはパッキンに既に含まれているのでグリースの塗布も不要ということだった。
カットの方法は人によって斜めに切るという人もいれば直角に切るという人もいるが、直角で良いということだった。

パッキンの取り出し
パッキン押さえダブルナットを外す。2つあるうちの内側のナットが回らないようにプライヤーで押さえながら外側のナットを別のプライヤーで緩める
パッキンの取り出しは千枚通しで突き刺して簡単に取れた。作っていった先を曲げたステンレス棒は先端が鋭くとがってなかったのでパッキンに突き刺せずダメだった。
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スタンチューブの掃除
緑青がひどく、また塩もかなりこびりついていて、これが隙間を塞ぎ水の出るのをおさえているような気がしていたので、パッキン押さえのダブルナットを外したこの際徹底的に掃除することにした。窮屈な姿勢でやるので体が痛いしこれが一番時間がかかった。
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新しいパッキンの挿入
用意したパッキンをシャフトに巻きつけてぴったり重なるところをカッターナイフで直角に切断。カッターの刃は新しい刃に変えた。
カットしたパッキン1本をパッキン押さえの蓋で押し込む。今回は1本だけ交換。

パッキンはすんなりと簡単に入った。入れるのが大変だと聞いていたのでサイズが小さ過ぎるのかと思ったが、取り出したパッキンと比較しても同じなのでだいじょうぶだろう。

シャフトが手で軽く回るくらいが適量の締め付け量とのことだ。
パッキン押さえの蓋を強く押し込まず軽めに押し込んで止めてダブルナットの内側のナットを締め、その位置から動かないようにプライヤーで押さえながら外側のナットを別のプライヤーで締める。
シャフトを手で回して締め付け量をチェック。
シャフトは軽く回るのだが何か締め付けられて擦れているような異音がする。
仁科ヤンマーに聞いたら新しいパッキンが馴染んでないせいでそのうち音は消えるだろうとの事だった。(実際その通りだった)
パッキン押さえの隙間は取替え前が5㎜、取替え後は7㎜になった。

狭いところで頭を下げての作業が長時間続いたので気持ちが悪くなった。作業の90%以上が汚れ落とし。

2007年4月28日 
船底塗装終了下架
仁科ヤンマーのアドバイス
海面に下ろした時に水がかなり出るので水が止まるまでパッキンを絞める。
しばらくすると又出始めるのでもう一度水が止まるまで絞める。これを2-3回繰り返せばパッキンが馴染んで水の出具合は適量になる。

下架してすぐにポンツーンに着け、直ちにスタンチューブを点検。
プライヤーとヘッドライトはすぐに使えるようにあらかじめ用意しておいた。
水の出る量はさほど多くなくぽたぽた状態だった。
少し増し締めしたらやや回転上げた状態で2秒に1回くらいになる。

2007年4月29日回航
重須出港07:00-安良里港着13:00)
シャフトは熱くなってない。着後グランドパッキンをほんの少し増し締め。

2007年5月14日グランドパッキン調整
エンジン停止時2-3分に1滴雫が落ちる程度だった。
左右微妙に異なり6.4㎜~6.6㎜あった隙間の隙間を左右共6.2㎜まで絞める。
絞めた後はエンジン停止時にはほとんど漏れなくなった。
その後1時間の間に2-3滴雫が滴ったが、その後は翌朝までほとんど漏れなし。

2014年5月7-13日グランドパッキン全交換
船底塗装時上架中にグランドパッキンの全交換をやった。
仁科で買ったグランドパッキンは太すぎてはまらず、ヨットハウスに見せたらこれはヨット用ではなく多分漁船用で使い物にならないと言われた。ヨットに積んでる古いパッキンを見せたらこれならOKと言うので、前回2007年のグランドパッキン交換に使ったものと同じパッキンを使用。
交換手順は2007年時と全く同じ。上架時は軽く締めておいてヨットを海面に下してから増し締めした。締め付け量が少なすぎて水が出ると言ってもいきなりドッと出るわけじゃないのでそれほど心配はいらない。その後は安良里帰港後エンジン停止時にほとんど水が漏れないくらいまで調整してから下船し帰宅。



by mantenbosisan | 2019-02-26 15:13 | エンジン(日常点検・定期整備項目) | Comments(0)

海水濾し器の点検と掃除

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濾し器のメンテナンス実際の作業手順
年1回のメンテナンス
年一回濾し器の中の網とケースの掃除及びパッキンを交換。
作業工具 レンチ13番、小型バイスグリッププライヤー
交換部品 シーコレンスパッキンx1、ゴムパッキンx2

1)冷却水スルハルのバルブを閉じる
2)ケース上蓋の袋ナットを13番レンチで外す。ナットにはシーコレンスパッキン(クッションパッキン)が挟まってるので袋ナットを緩める前にクッションパッキンがどのくらいつぶれているかを目で確認しておくこと。
3)上蓋を外してからガラスの外筒ごと金網を外して掃除。
外す前に金網の向きを覚えておくこと。海水の流入口側が開いており流出口側が閉じている。外筒の上下にはゴムのゴムパッキンが入ってる。
4)掃除終了後外筒の上下にゴムパッキンをはめて外筒と金網をセット。金網はしっかり下まで落とし込む。
5)上蓋をはめる。上蓋の裏には凸が2個、凹が1個あるので凹凸に合わせて蓋をする。
6)シーコレンスパッキンを挟んでから袋ナットを13番レンチで締める。袋ナットは外す前と同じくらい締めておけば良いが強く締めすぎるとクッションのシーコレンスパッキンのがつぶれてしまうので締めすぎに注意。
7)冷却水バルブを開ける。
8)上蓋のエア抜きバルブを緩める。海水が上がってきてエア抜きバルブから溢れてくるので泡が出なくなったらプライヤーで締める。指で締めても良いくらいなので強く締めすぎないこと。
9)外筒の下から水が漏れてないかチェック。漏れていたら漏れが止まるまで上蓋の袋ナットを増し締めする。
10)エンジンを始動して再度水の漏れがないか確認。

デイリーメンテ
時々外から濾し器のゴミの溜まり具合をチェックする。
ゴミが溜まっていたら濾し器を開けて掃除をする。
塩が付着して網の目が詰まる事もあるので、その場合も濾し器を開けて掃除をする。分解図拡大
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by mantenbosisan | 2019-02-26 14:43 | エンジン(日常点検・定期整備項目) | Comments(0)

油水分離器の水抜き、エヤ抜き

1カ月に1回くらいは油水分離器で水抜きを行う。

燃料に交じっていた水、結露、給油時の雨などで長い間に燃料タンク内には必ず水が混入している。

燃料に混入した水を分離する為のものが油水分離器(ウオーターセパレーター)だが、油水分離器は油と水を分離するだけのものなので、水を取り除くのは自分でやらなければならない。位置はスタンチューブの脇の左舷側壁面。

尚、GM型エンジンの油水分離器はヤンマーの標準付属品ではない由。

容器の中にはピンク色をしたメッシュのフロートが入っている。水が混入すると水は油より重いので下に溜まり、ピンクのフロートが上に浮き上がってくるので、フロートを見て浮き上がっているようならドレンから水抜きをする。水が抜ければピンクのフロートが下がってくるという仕組みらしいが、仁科ヤンマーによると古くなるとフロートにヘドロのようなものが付着して下にへばりついたまま動かないので、なんの役にも立ってないらしいというので2007年仁科ヤンマーに確認してもらったところ、燃料が全く汚れてないしフロートはピンク色をしたままなので燃料タンクの状態は非常に良いとのことで安心した。

水抜き作業の準備
次のようなものを用意しておく
油水分離器のドレンプラグから出る燃料を受けるための透明な小さなジャム瓶位の大きさの容器
油水分離器の下に敷いておく厚地のウエス
排出した燃料を持ち帰る容器
拭き掃除をするためのウェス数枚

水抜き手順 

1)燃料タンクのバルブは開けたままで良い(燃料を少量抜くだけなので)。
2)油水分離器の下に付いているドレンプラグを緩める。出が悪いからといってもプラグを取ってしまって全開放してはいけない。燃料の出が悪い時はエヤ抜きバルブを緩める。
3)燃料を少量小型の容器の中に受ける。水は燃料より重いので水が混入してれば真っ先に出て来る。必要以上に出す必要はない。
4)水が混入してるかどうかを明るい所に移動して確認する。水は米粒くらいの泡になっているはずだ。
水が混入している場合は全部出しきる必要があるが、水の混入が認められなければそれ以上燃料を出す必要はない。

5)ドレンプラグを締める。エア抜きバルブを緩めた場合は締める。以上で終了。


注)

1)大量に水が出て来た場合は燃料タンクの水抜き、油水分離器の分解掃除、燃料フィルターの交換などを行わなければならない。
2)ドレンから排出された燃料に気泡が混じってることがあるが、それは燃料がドレンから出る時に空気に触れて生じた気泡のはずで心配ない。

エヤ抜き手順
水の混入を確認する為だけなら少量の排出量で済むので、エンジンを再スタートすることでエアが自然に抜けてしまう為、通常はエア抜きの必要はない(ヤンマーディーゼル本社)が、排出量が多かった時などエヤ抜きが必要な場合は次のようにやる。

油水分離器の上端にあるエヤ抜きバルブを緩めると油水分離器の中の油面が上昇してきて燃料がこぼれ始める。気泡が出なくなったら油水分離器でのエヤ抜きは完了。

以上でエア抜きは完了するので、他の箇所はエア抜きを実施しなくてもよいが、エヤが抜けきってない場合は燃料フィルター、燃料噴射ポンプでもエア抜きを行う(ヤンマーディーゼル本社)。

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by mantenbosisan | 2019-02-26 14:32 | エンジン(日常点検・定期整備項目) | Comments(0)

燃料噴射弁のエアー抜き

燃料系のエア抜きはいままで全て燃料フィルターと燃料噴射ポンプの2ケ所で完了しているので、噴射弁でのエア抜きは経験してないが、やり方は次のように聞いている。

燃料噴射弁の位置:燃料噴射ポンプから来ている細いパイプを正面から見て右方向にたどって行ったところにある。
燃料噴射弁のエヤ抜きはプライミングレバーでは行えないので以下の方法で行う。
1)燃料タンクのバルブが開いていることを確認。
2)燃料噴射弁を緩める。弁を緩めただけでは燃料は出て来ない。
3)次にセルモーター(スターティングモーター)をまわす。
一人で行う場合はセルモーターのB端子とS端子を直結させてを回す方法がある※。セルモーターを数秒間回すと燃料が泡と一緒に出て来る。何回かモーターを回して泡が出なくなったらエヤ抜き完了。
もう一つの方法は、手動でクランキングする方法だ。デコンプレバー(通常は下がっている)を上に押し上げると圧縮が抜けるので、始動ハンドルで反時計回りにクランキングする。
4)泡が出終ったら噴射弁を締める。

※B端子とS端子をつなぐにはドライバーの金属部分を使えば良い。参照⇒ 始動ボタンを押してもセルが回らない時
by mantenbosisan | 2019-02-24 23:46 | エンジン(日常点検・定期整備項目) | Comments(0)

燃料フィルターと噴射ポンプのエアー抜き

燃料系統にエアーが混入したらエンストを起こす恐れがあるのでエアー抜きをしなければならない。

燃料系統にエアーが混入するのは燃料フィルター交換時だが、その他に、油水分離器の水抜き時や荒天時の機走でもエアーが混入することがある。荒天時は燃料タンクが揺すられるからで、エアーの吸い込みを防ぐには燃料タンクを満タンにしておくと良い。

レンチサイズ10,12

b0114415_17323974.jpg燃料タンクのコックを開ける
燃料フィルターの交換後のエヤ抜きの時は燃料タンクのコックが閉まってるので開ける。

燃料フィルターのエアー抜きをする
1)燃料フィルター上部の六角プラグ(二つあるがどちらでもよい)を緩める。=レンチ径12
2)燃料フィードポンプ(燃料供給ポンプ)のプライミングレバーをしっかり下に押し下げてポンピングする。
レバーの遊び幅は大きいので、レバーを押し下げた最後の段階でしかポンピング効果は出ない。従ってしっかりと下まで押し下げてポンピングすること。なかなか燃料が出て来ないが50回くらいポンピングしていると燃料が出てくる。尚、KAKESU-3は船外機のプライミングポンプを後付けしたので、レバーの代わりにこのポンプを使えば簡単に燃料が出てくる。
3)こぼれてきた燃料にエアーが混入してれば気泡が混じってる。気泡が消えて燃料だけになったらポンピングを止めて燃料フィルター上部のプラグを閉める。



b0114415_17324867.jpg引き続き、燃料噴射ポンプのエアー抜きをする
1)燃料噴射ポンプの正面にあるエアー抜き用の六角プラグを緩める。レンチ径10
2)プライミングレバーをしっかり下まで押し下げてポンピングする。噴射ポンプは10回くらいで燃料が出始める。
3)気泡が出なくなったらプラグを締める。
4)エヤ抜きが終ったら、燃料を各部に行き渡らせるために、最後にもういちどプライミングレバーを5回ほどポンピングする。
通常は以上でエヤ抜きは完了するはずだ。
5)エヤ抜き後1時間ほど試運転する。エヤ抜きが不完全だとエンジンが始動しないか、エンジンの回転が不安定になる。エヤ抜きが不完全であっても通常はエンジンを回しているうちにエヤが抜けてくれるはずだが、ダメな場合は燃料フィルターと燃料噴射ポンプのエヤ抜きをやり直す。それでもダメなら燃料噴射弁のエヤ抜きを行う。


注意点
1)各プラグは柔らかいのでくれぐれも締めすぎに注意すること。簡単にねじ切ってしまう。ねじ切ってしまうと部品が届くまでエンジンを掛けられなくなる。また、時々緩んでいないかチェックして緩んでいたら慎重に増し締めする。燃料フィードポンプ(供給ポンプ)の燃料入り口と出口のプラグも同様に時々チェックすること。
2)燃料フィルターのエアー抜きの際、緩めたエア抜きプラグの隙間から燃料が飛び散るのはプラグを緩めすぎなので、もう少し締めてポンピングする。あるいはプラグを全部外してポンピングすれば飛び散ることはない。
3)燃料フィルター交換時、フィルターケースの中に燃料を満たして取り付けないとプライミングレバーをいくらポンピングしても燃料が上って来ないので注意。
KAKESU-3は、その対応策として燃料供給ポンプに来る燃料ホースの途中に船外機のプライミングポンプを設置した。下の写真。

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by mantenbosisan | 2019-02-24 23:12 | エンジン(日常点検・定期整備項目) | Comments(0)

燃料フィルターの点検と交換

点検時期: 年一回。問題なければ交換の必要なし。
作業工具: パイプレンチ、ウエス、外したケースの中の古い軽油を持ち帰るペットボトルとカップを洗浄するためのプラスティックケースと洗浄用軽油。
交換部品: エレメント、Oリング
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作業手順
1)燃料タンクのバルブを締める

2)エレメントを外して濾し器カップと一緒に取り出す
①リテーニングリングを緩めて濾し器カップ(以下カップ)を外し、指で支えておく
②カップを指で支えながら、エレメントを外してカップの中に落とす
③エレメントとカップを取り出す
リテーニングリングを外すにはパイプレンチを使う。パイプレンチでしっかり挟んで左回りに回して緩める。カップの中には燃料が入っており傾けるとこぼれるので注意。あらかじめ下にウエスを置いておくと良い。
カップを外しても下につっかえてあまり下りないので、濾し器本体との隙間はほんのわずかしか開かない。多少燃料がこぼれるがカップをちょっと傾けて隙間を拡げて両手の爪を無理矢理差し込んでエレメントに引っ掛けて回しながら少しずつ下に押し下げながら外して、カップの中に落として取り出すのだが、隙間が狭いので慣れるまで実に難しい。

3)濾し器カップに入っていた軽油の処理とカップの中の洗浄
①カップの中に入っていた軽油は用意しておいたポリ缶に入れて持ち帰るかエンジンボディーの洗浄用に使ってしまう。
②洗浄用プラスティックケースに新しい軽油を入れてカップを洗う。

4)フィルターの点検確認
フィルターがあまり汚れてなく、フィルターに口を付けて息を吹き込んでみて、息が問題なく抜けるようなら交換の必要はない。今までの経験では2年くらい経っても異常ない。

5)濾し器カップと一緒にエレメントを取り付ける
①カップにOリングをつける。ゴム製のリングなので、よじれてはまると燃料が漏れたりするので注意して取り付ける。
②エレメントをカップに入れて取り付ける
b0114415_2283419.jpgエレメントをカップに入れてカップの中に燃料を満たして(リングはまだつけないで)エレメント受け口のところに持って行き、両手の指でカップを支えながら爪を使ってエレメントをはさんで上に押し上げてとりあえず外れて落ちてこない程度にはめこむ。
エレメントをカップに入れた状態で持ち上げて受け口に当て、カップごと上に押し上げてエレメントをはめる方法もある。こちらの方が簡単。

どちらの方法を取るにせよ、まだこの段階ではしっかりエレメントは受け口にはまってない。リテーニングリングをカップにはめて締め込んで行けばエレメントがしっかり受け口にはまって行く。

もしエレメントがきちんと受け口に差し込まれてなければリングは2-3回くらいしか回らないのでわかる。
また、リングをあまり強く締めすぎるとカップが割れるので締めすぎにくれぐれも注意!カップに横一線にひびが入っているのを見落として機走中に燃料漏れを起こしたというトラブルがたびたびあるらしい。燃料漏れが起こるとエンジン下のビルジ溜りに燃料が溢れるし、なによりもエンジンに燃料が供給されないのでエンストを起こして走れなくなる。そんな時の為にカップの割れを塞ぐテープを準備しておく。KAKESU-3はカップの予備を積んでいる。

6)エレメント交換が終わったら燃料タンクバルブを開けて、エヤー抜きをする 
エヤ抜き方法は別記

注:(2015.12.26 追記)
燃料フィルターを取り付ける際、フィルターケースの中に燃料を満たして取り付けないと燃料供給ポンプのところでいくらポンピングしても燃料が上って来ない。


7)エヤー抜きが終わったら1時間くらい試運転する
エヤ抜きが終わったら1時間くらい試運転して、エヤ抜きが完璧に終わり、燃料漏れもないことを確認する。
エヤ抜きが不完全だとエンジンが始動しないか、エンジンの回転が不安定になる。エヤ抜きが不完全であっても通常はエンジンを回しているうちにエヤが抜けてくれるはずだ。

燃料漏れの確認箇所はエンジン下のビルジ溜り、リングとエヤー抜きバルブのところ。
若干指に燃料がつくくらいならそれほど心配はないとのこと。
by mantenbosisan | 2019-02-24 22:26 | エンジン(日常点検・定期整備項目) | Comments(0)